だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

これから読む予定の新刊本

これから読む予定の新刊本はこれ! 早く来い来い発売日。

2017/12/9 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員I」/香月美夜

2018/1/12 オッパイ入門/東海林さだお

2018/1/12 コルトM1847羽衣/月村了衛

2018/1/13 りゅうおうのおしごと! 7/白鳥士郎

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まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん 中間小説の感想

◆読んだ本◆
・書名:まほろ駅前多田便利軒
・著者:三浦しをん
・定価:648円
・出版社:文春文庫
・発行日:2009/1/9

◆おすすめ度◆
・2人の男の奇妙な友情度:★★
・過去への執着度:★★
・笑える小説度:

◆感想◆
まほろ駅前で便利屋をする多田。ひょんなことから高校時代の同級生・行天が転がり込んできて…

飄々としてなにをしでかすかわからない行天と、少々お節介な多田。
妙なコンビの便利屋稼業を描写しながら、次第に話がディープになっていく展開。

どっかに笑える小説として紹介されていたけれど、これは笑える小説ではなく不条理感の漂う小説。
舞台も登場人物もちょっと浮世離れしているし。
妙に思わせぶりな文章や行天のありえない行動に、自分はこの小説世界に馴染めないなあという疎外感を感じる。
多田のなんだか歯にものが挟まったような言いようも、もどかしい感じ。
ラストまで読めば、なるほどとは思うけど。

自分にはあまり向いな小説だったけど、まほろ駅前多田便利軒自体は直木賞を受賞して続編も出版される人気ぶり。
自分はいったい何を読み誤っているんだろう。

◆関連記事◆
まほろ駅前多田便利軒/ウィキペディア

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焼き鳥の丸かじり/東海林さだお エッセイの感想

◆読んだ本◆
・書名:焼き鳥の丸かじり
・著者:東海林さだお
・定価:1,296円
・出版社:朝日新聞出版
・発行日:2017/11/20

◆おすすめ度◆
・食に関する思い入れ度:★★★
・食の関する薀蓄度:★★★
・第6の味覚!度:★★★

◆感想◆
丸かじりシリーズも40巻目。索引をつけて食に関する辞典にしてもいいんじゃないかと。

それはそうと、味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味以外に、第6の味覚として「脂味」があるとのこと。
冗談かと思ったら本当だった。
そういえば牛の脂身大好きなアイドルが、医者から警告をうけたというニュースが。
脂を食べるとβエンドルフィン分泌されるというから、これはもう中毒ですね。
気をつけなきゃ。

◆関連記事◆
第6の味覚「脂味」の存在が確認される/ASCII.jp
“牛の脂身”大好きな永尾まりやに医師警告/エキサイトニュース

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銀翼のイカロス/池井戸潤 経済小説の感想

◆読んだ本◆
・書名:銀翼のイカロス
・著者:池井戸潤
・定価:821円
・出版社:文春文庫
・発行日:2017/9/5

◆おすすめ度◆
・エンタメ経済小説度:★★★★
・半沢直樹、いろんなヤツと戦う度:★★★★
・脇役もかっこいい度:★★★★

◆感想◆
破綻寸前の帝国航空の再建を担当させられた半沢直樹。なんとか再建のめどが立ったところで新政権から横槍が…

半沢直樹シリーズの第4作は、敵がやたらと拡大し政治家も登場。
国土交通大臣と対決!
さらにタスクフォースリーダーとも対決、金融庁検査官とも銀行内の嫌な奴とも戦う!
シリーズを追うごとにどんどんスケールアップ。
次はアメリカとか出てこないといけなくなっちゃう。
今回は脇役もなかなかいい感じ。
頭取の長台詞は泣かせるし、おねえ言葉の黒崎さえナイスガイに。
そのうち半沢が頭取になって、ロスチャイルド家と戦うっきゃないね。

◆関連記事◆
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『半沢直樹』今度の敵は民主党! 小沢一郎、前原誠司、蓮舫に倍返し?/LITERA

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アクセル・ワールド22 -絶焔の太陽神-/川原礫 ライトノベルの感想

◆読んだ本◆
・書名:アクセル・ワールド22 -絶焔の太陽神-
・著者:川原礫
・定価:659円
・出版社:電撃文庫
・発行日:2017/11/10

◆おすすめ度◆
・面白ライトノベル度:★★★
・どっちが勝つかは著者のさじ加減ひとつのバトル度:★★★
・完結まで近いようで遠いような度:★★★

◆感想◆
第四回「七王会議」で、白のレギオンと「加速研究会」の関係を決定づける証拠を出そうと計画するが…
忘れた頃に出版される川原礫の小説。1/3くらい読み進めてようやく前巻までのあらすじを朧に思い出す。

なんだかラストが近いような遠いような。
いったい白の王の真意は?
帝城の攻略は?
黒雪姫とハルユキの関係は?
いったいどうなる?な問題が山積みなまま、次巻に続く。

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ロスジェネの逆襲/池井戸潤 経済小説の感想

◆読んだ本◆
・書名:ロスジェネの逆襲
・著者:池井戸潤
・定価:756円
・出版社:文春文庫
・発行日:2015/9/2

◆おすすめ度◆
・エンタメ経済小説度:★★★
・勧善懲悪、一発逆転度:★★★
・なんだか皆んな怒ってる度:★★★

◆感想◆
銀行系の証券会社に出向させられた半沢。そこでさらに親会社から嫌がらせとも思える業務妨害を受けるが…
半沢直樹シリーズの第3作。IT企業と証券会社,銀行を舞台にした、絡みの食うか食われるかのM&A小説。

のっけからなんだか怒ってる人がいっぱいだ。どいつもこいつも皆んなカンカン。
逆に半沢はクール。人生訓なんかたれたりしてオトナ。
物語は二転三転するも予定調和の大団円に向けて舞台がととのい、待ってましたとなかりに半沢直樹が登場。
まるで水戸黄門みたいだ。
こうなるとわかっていてもスカッと爽快。

◆関連記事◆
ロスジェネの逆襲/ウィキペディア
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大空のサムライ/坂井三郎 戦記の感想

◆読んだ本◆
・書名:大空のサムライ 上:死闘の果てに悔いなし 下:還らざる零戦隊
・著者:坂井三郎
・定価:上950円 下950円
・出版社:講談社+α文庫
・発行日:2001/4/19

◆おすすめ度◆
・息詰まる空中戦シーン度:★★★★
・ノンフィクションとしての歴史的価値度:★★★
・フィクションとしての面白さ度:★★★★

◆感想◆
大日本帝国海軍の戦闘機搭乗員であった坂井三郎の、太平洋戦争での実体験を基にした戦記。

ノンフィクションのようで、実際は記述されいるより撃墜数が少なかったっりして、記録との齟齬がいくつもあるらしい。さらにゴーストライターが書いたのを本人も認めているとのこと。

話を盛ったりゴーストラーターが書いたりしても、フィクションとして読めば全然問題ないし、戦闘シーンや航空機の操作などの詳細はリアルで見事。
半端な小説よりも迫力がある。
(白眉は後半、ガダルカナルでの敵機との空中戦で負傷してからのシーン。よく生きて帰ってきたものだと思う。)

ただし坂井三郎および登場人物のミクロ的史実を知りたいという動機で読む場合は、注意が必要かもしれない。
なんたって詳細は坂井三郎本人しか知らないことばかりなんだから、話を盛ったもん勝ちだ。

それに太平洋戦争のマクロ的史実を知るにはまったくむかない。そういう意図で書かれた本じゃない。
当時の空中戦がどのようなものだったのか知るのには最適な本だ。

◆関連記事◆
大空のサムライ/ウィキペディア
坂井三郎/ウィキペディア

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オレたち花のバブル組/池井戸潤 経済小説の感想

◆読んだ本◆
・書名:オレたち花のバブル組
・著者:池井戸潤
・定価:713円
・出版社:文春文庫
・発行日:2010/12/3

◆おすすめ度◆
・エンタメ経済小説度:★★★
・勧善懲悪、一発逆転度:★★★
・半沢直樹の正義の鉄槌!度:★★

◆感想◆
巨額の損出を出した老舗ホテルの再建を押し付けられる半沢だが…
「基本は性善説。やられたらやり返す、倍返しだ」の半沢直樹シリーズの第2作。

老舗ホテルの再建と、金融庁の検査にてんてこ舞いな半沢直樹のパートと、「タミヤ電機」に出向した半沢直樹の同期・近藤のパートが並行して展開。
一見関係ない二つのパートがどうつながるのかが読みどころ。

シリーズの第1作に比べると、スカッと爽快な半沢直樹の勧善懲悪キャラが薄め。
逆に半沢直樹に対する金融庁・黒崎のオネエキャラがインパクトあり。
なんだかアニメみたいな分かりやすく強烈なキャラがいっぱい登場するようになってきた。

しみじみとさせられるのは半沢の同期・近藤。
心の病気がもとで出世レースから落ちこぼれ、「タミヤ電機」に出向。
社長に嫌味を言われながら鬱々とした日々を過ごしていたが、「タミヤ電機」の不自然な経理を見つけてから、今までと一転し正義の鉄槌を振り上げる。

予想に違わず、半沢は起死回生一発逆転勝ち、近藤はV字回復の予定調和な結末。
しかし半沢に予想外な処分が…。
次巻に続く…。

◆関連記事◆
オレたち花のバブル組/ウィキペディア

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