だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

Χωρα(ホーラ)/篠田節子

◆読んだ本◆
・書 名:Χωρα(ホーラ)死都
・著 者:篠田節子
・出版社:文芸春秋
・定 価:1,476円
・発行日:2008/4/10
     
◆評価◆
・ゴシックホラー度:★★
・不倫の行方度:★★
・自責の念と不道徳の罪度:★★

◆感想◆
ヴァイオリニストの亜紀は、音楽家の夫と醒めた結婚生活を送っていたが、建築家の聡史と不倫関係にあった。どこか厭世的な亜紀は、エーゲ海にある島に逃避行するが・・・

エーゲ海の小島に行った二人は、遺跡跡で幻のような教会を見る。そして何か不思議な人影も。
その直後から禍々しくも不思議な出来事が!
 傷もないのに掌から出血する亜紀。
 悪魔が仕込んだような不可解な車事故。
 贈られたヴァイオリンにまつわる不穏な話し。

どこか暗ーく淫靡でおぞましい雰囲気を漂わせた小説だ。
不倫を良くないことと思いつつも、15年間にわたり続けている2人の自責の念が、おぞましい出来事をまるで天罰のように2人に与える。
憂鬱で重苦しい日常から逃れようとした不倫の関係も、さらなる憂鬱と重苦しさしか残さない。

なんか絶望的でキリスト教的で過去の怨念的な世界だ。
気持ちが凹んでいる時に読むと、禍々しいものに襲われそうだぞ。

Χωρα(ホーラ)死都/篠田節子の表紙
 

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