だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

諦女/宮崎吐夢

◆読んだ本◆
・書名:諦女
・著者:宮崎吐夢
・定価:1,400円
・出版社:グラフ社
・発行日:2009/5/5

◆おすすめ度◆
・OLを題材にしたユニークな短編小説度:★★★★
・ウイットとユーモアとエスプリ度:★★★★
・新感覚の笑い度:★★★★

◆感想◆
OLたちを主人公にした、新感覚のユーモア小説。
なかなか小気味よい展開で、笑える小説だ。

特に出だしの「おわびのしるしに」がウケる! うまい!
入社三ヶ月目のOLが、顧客リストを誤って流出。
のそリストには顧客名と、人相風体の覚え書きが書き加えられていた。
この人相風体が笑える!

 秋葉麻由美 若づくり 口元にシワ(肛門口)
 浅野淳子  メイクケバい 何分かかるんだ?(ケバケバ60分)
 葉山諒子  寡黙 ずっと考えごとしてる(念写)
 矢作 真  会話の最中、舌打ちする癖あり(チェ・ゲバラ)

こんな調子で名前がズラーッ。
笑うっきゃないけど、どこかシリアスな感じも。
どこぞの社員が顧客名簿を売り払うより、社会的な制裁はキビシイかもしれない人相風体覚え書き名簿の流出。

名刺の横に覚え書きを書いている方は、気を付けた方がいいかも。

二編目の「残業秘話」も、世のOLにはオトロしい短編か。
地味で無口で無愛想な50歳過ぎのベテラン社員。彼女の悪口を言ったりすると、不幸な出来事に見舞われるという噂が・・・
残業中の3人のOLが、彼女の秘密を探ろうとした結果!


活字の力をもうまく使った、OL短編小説の奇作だ。



オケケにオカカをまぜないで【宮崎吐夢】



ペリーの開国要求


著者の宮崎吐夢は劇団「大人計画」の人。
寡聞にして知らなかったが、ちょっと調べるとかなりサブカルでアングラっぽい人だ。
これはむちゃくちゃ好きになるが、見るのもイヤになるかのどちかタイプの人。
才能あるぞ!(みんな知ってる。そうなの、やっぱり)


諦女 宮崎吐夢のOL短編集
諦女 宮崎吐夢のOL短編集宮崎吐夢

おすすめ平均
stars「ロッカールーム文庫」に。

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◆他サイトの感想◆
オトノメモ

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レディ・ガンナーと虹色の羽/茅田砂胡

◆読んだ本◆
・書名:レディ・ガンナーと虹色の羽
・著者:茅田砂胡
・定価:629円
・出版社:角川スニーカー文庫
・発行日:2009/6/1

◆おすすめ度◆
・異世界ファンタジー度:★★★
・おてんばお嬢さんと異種人類の大活躍度:★★★
・正当化される差別度:★★★

◆感想◆
レディ・ガンナーシリーズ第5弾は、異種人類ベラフォード(鳥と人間のハーフで、人間の形にも羽が生えた形にもなれる)が、幼い頃に亡くなった母親の故郷へ帰るの巻。

ベラフォードの母親の種族は「南天極楽鳥」という金ぴかハデハデ大好き種族で、そこから来た使者にベラフォードは半分拉致されてしまう。
それを知った異種人類の仲間とレディ・ガンナーが助けにいくという展開だ。

恋あり冒険ありちょっとエッチなこともありの少女小説だけど、おじさんだって普通に読めちゃう。
これは物語が優れいて読む人を問わないのか、自分が少女小説を好んでいるのかは不明だが、前者だと思いたいところ。

人種差別といった重いテーマも主題になっていて、これはもうあっけらかんと簡単明瞭に「差別は悪い」と大書きしてあるような提示のしかた。
ちょっと芸がなさすぎる感じだが、少女小説だからこれでいいのだ。


極楽鳥
極楽鳥デジカメを持って旅をする


物語の主人公である異種人類ベラフォードは、その羽が美しい虹色に輝いていることが事件の発端となってしまう。
誰もが見とれる美しさ。

動物のオスは無駄に派手なことが多い。
普通にはメスに気に入られるためといわれているけど、どうなんだろう?

化粧をする女性は男に気に入られたいからする?
うーん、異性がどこを見ているかで戦略も変わってくるし。

外観とかの派手さを、男女で比べると、

顔(化粧) 女が派手
髪の毛   女が派手
服装    女が派手
体型    男が派手 マッチョマンとか
行動    男が派手 身体的力や運動能力の表現

男は女性の顔や服装に注目するから、女性はそこを着飾る。
女は男性の身体に注目するから、男性は身体を鍛えたりスポーツのできる男になりたがる。

と、そうゆうことか?


レディ・ガンナーと虹色の羽 (角川スニーカー文庫)
レディ・ガンナーと虹色の羽 (角川スニーカー文庫)茅田 砂胡

おすすめ平均
starsさくさくっと、さわやかに
stars閉じた世界の価値観と激突

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◆他サイトの感想◆
くじら図書館 いつかの読書日記
天下無敵の独り言
ボケ防止ブログ★By★50代ベテランまま

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六月の夜と昼のあわいに/恩田陸

◆読んだ本◆
・書名:六月の夜と昼のあわいに
・著者:恩田陸
・定価:1,500円
・出版社:朝日新聞出版
・発行日:2009/6/30

◆おすすめ度◆
・めくるめくイメージの世界度:★★
・散文みたいな小説みたいな度:★★
・あわい度:

◆感想◆
様々なイメージが先行する摩訶不思議な短編集。

小説風な幾編かの小説は面白かったが、他のイメージ先行の散文みたいな短編は、どうもよく分からない。
各編の扉にある絵や詩にインスパイアされた文章、という構成なのだろうか。

なんか恩田陸がとっても遠いところに行ってしまったか、行ってしまおうとしているようだ。

ナイーブな心と詩的センスを持ち合わせている方向けか。
ガサツで直接的な自分には持て余しぎみだ。


あわい
昼と夜のあわいエフの日


題名の「あわい」自体はじめて聞く日本語。
辞書によると「物と物とのあいだ。事と事との時間的なあいだ。人と人とのあいだがら。相互の関係。」 なかなか意味深で趣きのある言葉だ。
でも何が本意なのか、いまいちわからん。
逢魔時の反対?

「おまえの感想ではさっぱり分からん」という方は、朝日新聞出版のHPでさわりを読んで、雰囲気だけでも・・・
六月の夜と昼のあわいに/朝日新聞出版
(立ち読みをクリックすると読めます)


六月の夜と昼のあわいに
六月の夜と昼のあわいに恩田 陸


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セイギのチカラ/上村佑

◆読んだ本◆
・書名:セイギのチカラ
・著者:上村佑
・定価:1,300円
・出版社:宝島社
・発行日:2009/6/29

◆おすすめ度◆
・しょぼい超能力者たちの活躍度:★★
・スリルとサスペンス度:★★
・現実のアブナイ事件のパロディ度:

◆感想◆
巨大ネットカフェで残忍な殺人事件が起きる。事件の重要参考人として浮かび上がった美女は、とてつもなく影が薄いという特徴が・・・

とても印象が薄く存在自体を認識できない美女の玲子。
どうゆう訳かグーグルマップのような俯瞰認識力を身につけたセールスマン。
頭髪が抜けるほどに強い念力(ブラジャーのホックを外すくらい)を持つアニメオタク。
30cmくらいのテレポテーション能力のあるギャンブラー。
などなど、ちょっとしょぼい超能力者7人が活躍?するコミカル?サスペンス?小説。

うーん。
状況や登場人物の設定はいいんだけど、ちょっと安易で都合の良い展開。
超能力者たちが事件を解決に導くとともに、日本規模の危機を救おうという内容だが、調子よすぎだ。
盛り上がってるのは著者だけみたいな。

本書はニフティ・ココログ小説で連載していたものの単行本化したものとのこと。
ブログではけっこう盛り上がっていたのかもしれないなあ。
テレビドラマにすれば、映像のインパクトで瑕疵をごまかせるかもしれない。


赤い月


「セイギのチカラ」がブログで盛り上がっていたかどうかは分からないけど、「これは斬新な商品だよ、君!!」とか開発会議でいわれた商品が100円ショップでとっくに売られていたみたいな。
「こうやって食べるとインスタントラーメンも10倍美味しい」っていってるのはその人の家族だけだったり。

ブログの共同体意識が幻想を見させてくれるのかも。
それはそれで楽しいけど、仲間に入らないと分かち合えないよネ!


セイギのチカラ
セイギのチカラ上村 佑

おすすめ平均
starsスピード感があります。

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◆他サイトの感想など◆
ココログ小説 セイギのチカラ

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弩/下川博

◆読んだ本◆
・書名:
・著者:下川博
・定価:1,700円
・出版社:小学館
・発行日:2009/5/16

◆おすすめ度◆
・南北朝時代の農民活劇小説度:★★★★
・商う工夫と生きる工夫度:★★★
・村のために戦う人たち度:★★★★

◆感想◆
南北朝時代の、農民を主人公にしたたくましい百姓たちの物語。

主人公は山村の寂れた村で生まれ、なんとか裕福な商人になりたいと願う吾輔。
剛胆で目端のきく吾輔は、売る方も「お金を得て」得をし、買った方も「いいものを買った」と思って得をする商人に憧れる。
つてをたよりに豪商の元へ赴き、なんとか商いをさせて欲しいと頼み込むが・・・というのが前半の展開。
吾輔の住む因幡の村に管理者として赴任してくる若増や、楠木正成の部下との邂逅など、ユニークな人物が脇役として登場。
人を見ているだけでもけっこう面白い。

だが、物語のメインは後半に用意された武士と農民の戦い。

帯には『黒澤明監督「七人の侍」から55年―――。こんどは、百姓が武器を取った!』とあるように、自分たちの村を守るために立ち上がった百姓と、貢を強奪しようとする悪辣武士との戦いが描かれる。

これがけっこう迫力有り。さすがに「七人の侍」には及ばないが、様々な戦略を練った上で武士たちと戦うシーンや、そこで見えてくる人物像がうまく書かれてる。

なかなかこの著者は、人を書くのが上手だ。
歴史物はほとんど読まないんだが、時代背景とかの予備知識はなくても楽しめるぞ。


連弩
連弩/ウィキペディア


表題にもなっている「弩」とは、クロスボーのような武器。
これで矢を射ると鎧兜もあっけなく貫通するという破壊力の武器だ。
弓等と違って扱いやすく命中率も高い。
けど、連射性能が劣り、「道」を追求する武士には向かないため廃れたとのこと。

なるほどね。
日本人はむかしから難しいことにチャレンジして、それを精神世界まで高めることが趣味だったようだ。


弩下川 博

おすすめ平均
stars作り出す快感
stars日本の中世史観が根本的に変わる

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◆他サイトの感想◆
本よみうり堂
いつも読書人


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羊の目/伊集院静

◆読んだ本◆
・書名:羊の目
・著者:伊集院静
・定価:1,667円
・出版社:文芸春秋
・発行日:2008/2/15

◆おすすめ度◆
・とある侠客の生涯度:★★★★★
・静謐な筆致度:★★★★
・純粋な想い度:★★★★

◆感想◆
戦前から平成の時代まで、かつて「侠客」とよばれたヤクザの生涯を描いた小説。

これはなかなか読みごたえがある。
戦前の動乱期にヤクザが表の社会をも支配していた頃から平成の時代まで、一人の侠客に焦点をあててその生き様を描ききったアウトロー小説。
伊集院静の筆が冴えてる。

捨て子である自分を育ててくれた親分に命を預け、ヤルかヤラれるかの裏社会に棲む神崎武美。
刃傷沙汰や裏切りや様々な駆け引きに身をおきながら、「侠客」であることにどこまでもひたむきで一途な主人公。
それでいて澄んだ目をもち、人を惹き付ける何かを持っている・・・

戦前から平成までを、主人公を通して時代を描ききりながら、物語としても完結させる展開。
こんなに大胆でダイナミックな内容を静謐な筆致で描けるのは、伊集院静しかいないんじゃないか。

恐るべし。


刺青
熟年の四季


ヤクザな世界に心惹かれるものがあるのはなぜなんだろう。
たぶんそれはストイックさなんじゃないか。

スポーツに懸命に打ち込む青年の姿(最近ではボックス!
命がけで登攀するクライマー( そういえばだいぶ前に山野井氏がクマに襲われてケガしたってニュースが)
他人のために命懸けで挑む(燃える男 これは燃えた!)
・・・
何かに全身全霊を、命を懸ける姿に惹かれるんだろう。

そのストイックな姿に惹かれるのは、とりもなおさず自分がストイックではないからで・・・
だから惹かれるんだなあ。


羊の目
羊の目伊集院 静

おすすめ平均
stars人は皆迷える子羊…
stars誰もが羊を見る目になる
stars羊の目をした男の話
stars壮大なドラマなのに…
starsもう少し説得力があれば、

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◆他サイトの感想◆
夕刊フジ
ロールシャッハテストB
読書日記と着物あれこれ

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決壊/平野啓一郎

◆読んだ本◆
・書名:決壊
・著者:平野啓一郎
・定価:上1,800円 下1,800円
・出版社:新潮社
・発行日:2008/6/25

◆おすすめ度◆
・殺人事件に潜む心の闇度:★★★★
・シリアスな展開と思索的文章度:★★★
・人間としての殺人/システムとしての殺人度:★★★★
・加害者、被害者、家族、世間の軋轢度:★★★

◆感想◆
沢野良介は、妻の佳枝と幼い息子の良太を伴って、実家に帰省する。迎えにきた母親に、違和感を感じるが・・・

おおまかなあらすじは、猟奇的殺人事件とそれに巻き込まれた一家の事件前から事件後まで、といったところだが、書前半は沢野良介の一家と、兄である崇や両親の描写を主体として展開。
東大卒のエリート公務員である崇。
その兄に幼い頃からコンプレックスを感じていた良介。
どこか不自然な両親たち。

なんだか純文学の作家は、比喩的な表現や持って回った思索的文章がメンドクサイなあ、とか思いながら読み進む。
事件もさっぽり起きないし。

物語が大きく動くのは、上巻の最後の方。
それからは、まるでノンフィクションを読んでいるようなスリリングな展開。
これを面白いと表現するのはいささか語弊があるが、いわゆる人間のダークな面を強烈に描写して、読者には強いインパクトを与えるような場面が。
さらに事件に巻き込まれた人々やマスコミ、ネットといったメディアに事件が波及していく様をシリアスに描写する。

だが著者がもっとも力を入れているテーマは「殺人」という現象そのものか。

人間社会から「殺人」が無くならない理由、人はなぜ人を殺すのかということを、猟奇的な犯人にセンセーショナルに代弁させているように見える。

だがそう簡単に答えの出るものではないし、物語としては「人間性」が破壊されてしまうような流れでごまかされているような・・・
生物としてのDNAレベルの現象、社会システムが生み出す現象としては把握できるが、人としてどう把握すれば良いのか。

突き詰めると主人公のようになっちゃうのだろうなあ。


ネコ
ねこだから



人間は脳みそが大きくなり過ぎたんじゃないかと思う。
暴走するように思考する脳。
絶えず何かを考えていないとオーバーヒートするような脳。
大きな脳のおかげで文明は発達したし生活は豊かになったし、哲学や科学や文学だって進んできた。
しかし暴走する方向を間違えると、とんでもないことをしでかしたり。
脳がオーバーヒートすると、機能が壊れたり。
(本書に登場する猟奇的殺人者も、脳が暴走して機能不全に陥っているよう)

何でか知らないけど、思考を止めることができない。
人間は、スピードを遅くすれば運転も楽なのに、アクセルを目一杯踏んで車を運転しているような感じで思考している。

日だまりで寝転ぶネコのように生きてみたいぞ。


決壊 上巻
決壊 上巻平野 啓一郎

おすすめ平均
starsコインロッカー・ベイビーズを彷彿とさせる純文学
starsドストエフスキー的興奮で、寝食忘れて読む
stars分厚さに見合うだけのものを感じることができなかった
stars成熟を待つ
starsワイドショーは、文学の素材たりえるか──。

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決壊 下巻
決壊 下巻平野 啓一郎

おすすめ平均
stars“決壊”する日本。
stars難解。
stars絶望的であるが愛を肯定している
starsこの社会に必要な才能ですが…
starsセンセーショナルですが、

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◆他サイトの感想◆
今週の本棚
Kadock's Blog
今更なんですがの本の話


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メガロマニア/恩田陸

◆読んだ本◆
・書名:メガロマニア
・著者:恩田陸
・定価:1,500円
・出版社:NHK出版
・発行日:2009/5/30

◆おすすめ度◆
・中南米遺跡巡り紀行文度:★★
・神秘的でファンタジックな世界度:★★
・恩田陸は写真も撮る度:★★

◆感想◆
中南米のマヤ・インカ文明遺跡を巡った紀行文。
NHKでTV放映した番組に、著者が紀行文を寄せるために企画されたもの。

メキシコ、グァテマラ、ペルーと巡り、遺跡から著者が受けたインスピレーションが書かれている。

自分自身、古代史とか遺跡とかに興味がないせいか、あんまり興味深い内容ではなかったが、インカ・マヤ文明に興味のある方にはリアルな紀行文として読めるのかもしれない。
掲載されている写真も、ちょっと全体が分かりにくいところがミソか。

興味を惹かれたのはサブストーリー的な話題の方。

宿泊したホテルで不思議な音がして目覚めたちょい恐話しや、冒頭で紹介される手塚治虫のマンガの話しの方に心を奪われる。


メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅恩田 陸


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本文冒頭で紹介された手塚治虫のマンガは、「生けにえ」(ザ・クレーター収録)。
著者の紹介文を丸ごと「メガロマニア」から引用すると

アステカで生贄になる少女が首を斬られようとする前に、「あと十年生きたいのです。平凡なふつうの人と結婚して子どもをつくり、しあわせな家庭をもって・・・それから死にたいんです」と願ったのがかなえられ、記憶のない日本人の娘として男と出会い結婚して子供を産み、望み通りの十年を過ごし、十年目に家族の前からふっと掻き消え、気がつくとアステカの神殿で首を斬られていた・・・


あらずじを聞いただけで、鳥肌が立つようだ。
うーん、読んでみたいぞ「生けにえ」。


ザ・クレーター (1) (手塚治虫漫画全集 (218))
ザ・クレーター (1) (手塚治虫漫画全集 (218))手塚 治虫


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◆他サイトの感想など◆
NHKスペシャル 失われた文明 インカ・マヤ/NHK
 ここでも恩田陸の旅行記が読める。写真もふんだんにあり!
メガロマニア/NHK出版WEBマガジン
 これを読めば十分?
旅の支度/旅の始末

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