だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

トワイライト・テールズ/山本弘

◆読んだ本◆
・書名:トワイライト・テールズ
・著者:山本弘
・定価:1,400円
・出版社:角川書店
・発行日:2011/11/30

◆おすすめ度◆
・ジュブナイルな怪獣SF小説度:★★★★
・少年向けにしてはけっこうハードな出来事も度:★★
・少年向けらしいファンタジックな展開度:★★★

◆感想◆
「MM9」シリーズの最新短編集。
オタクな少年やかわいい少女、大人のお姉さんなんかが登場して、少年向けらしいファンタジックな物語になっている。
そのわりに、児童ポルノや売春なんかのかなり大人の出来事を物語に絡めたりしてるのは、啓蒙的考え?

いずれにしても、登場する怪獣がとっても人間的。
著者の愛がこもっているなあ。
「MM9」シリーズは未読でも楽しめる内容。
怪獣好きな少年は必読の書。
エッチなシーンでドキドキもできるかも?(最近の少年は、このくらいではドキドキしないのか?)

トワイライト・テールズ

山本 弘 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-11-30
売り上げランキング : 6268
by ヨメレバ

「夏と少女と怪獣と」はモンタナ州のフラットヘッド湖が舞台となっているんだけれど、当然ながらこの湖にはモンタ・ナネッシーが棲息しているという未確認動物な情報があり、他にもUMAな情報が山盛り。

残念ながら自分はUMAは見たことないんだけれど、UFOらしきモノは見たことあって、あれは多分飛行機に太陽光が反射したんだとおもうんだけど、それにしてもまん丸でシルバーに輝く飛行物体を見た時は唖然とした。
その後の人生に影響するほどではなかったけど。

◆関連記事◆
トワイライト・テールズ/山本弘のSF秘密基地
『トワイライト・テールズ』(山本弘)
山本弘「トワイライト・テールズ」(角川書店)/The Road to Gourmet Golfer
モンタナ州のネッシー/一日一万歩!
MM9―invasion―/山本弘/サイト内
MM9/山本弘/サイト内

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー 1~5/五代ゆう

◆読んだ本◆
・書名:クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー 1~5
・著者:五代ゆう
・定価:計3,580円
・出版社:ハヤカワ文庫
・発行日:2011/2/25~2011/10/25

◆おすすめ度◆
・ライトノベル風異世界バトルアクション小説度:★★★★
・バーチャルとリアルが錯綜するハードSF小説度:★★★★★
・神/友情/生きる意味/AI/終末/その他3個くらい度:★★★★★
・中だるみ無しの5巻一気読み度:★★★★★

◆感想◆
架空の戦場で戦う兵士たち。ただ敵を殺すためだけに存在していた彼らの前に、突如現れた黒髪の少女。そこからとてつもない物語が始まる・・・

面白い、面白すぎるぞっ!

物語は3部構成になっていて、1,2巻は架空の戦場でのライトノベルな血まみれバトルものの体。
「何もそこまで」と思っていたが、それが後々のとんでもないSF的ダイナミックな展開の伏線にもなっているというアクションシーンの連続。

第2部の3巻は、打って変わって本格SFな展開に。
帯の「なんと、こういう話だったのか!?」というコピーに「そうそう」とうなずくSF的な設定や異世界の背景などが明らかにされつつ、人類の抱えている終末的問題が浮かび上がる展開。

さらに第3部の4,5巻では、バーチャルな異世界とリアルな世界が錯綜しながら怒濤の展開を見せるという、もう大胆でアクロバティック、力強くエモーショナルな物語に。

人工知能、人類を超越した存在、パンデミック、リアルとバーチャルな世界観などを上手にこなしながら、主人公たちが人間より人間らしく成長していくエンターテイメントな面白小説だ。

といわれても、さっぱり物語の内容が把握できないだろうけど、アクションものやライトノベル、SF小説が好きな方なら、絶対面白く読めるはず。

今年1番の「ジェノサイド」にせまるエンターテイメントな面白さ。
完結時は間違いなくSFベスト1になるだろう「天冥の標」に比肩するSF。
さらにあまたのライトノベルなバトルものをしのぐアクションと、ストレートで厚い人間関係。
眠気も吹っ飛べば、辛い仕事の悩みも鬱陶しい人間関係もすっぽり忘れて耽読できる物語。

これぞ読書の醍醐味だぁ。ハアハア。(興奮しすぎ?)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅠ (ハヤカワ文庫JA)

五代ゆう 早川書房 2011-02-18
売り上げランキング : 44174
by ヨメレバ

◆関連記事◆
五代ゆう『アバタールチューナーI』/本読みの憂鬱
五代ゆう「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー1」/phantasmagoria
『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅠ』/積読を重ねる日々


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

標高二八〇〇米/樋口明雄

◆読んだ本◆
・書名:標高二八〇〇米
・著者:樋口明雄
・定価:1,600円
・出版社:徳間書店
・発行日:2011/11/30

◆おすすめ度◆
・ホラー短編小説度:★★★
・ミステリアスでサスペンスでSF度:★★★
・個人の終末/世界の終末度:★★

◆感想◆
身近な人達の死、この世界の終焉をテーマにした終末ものホラー短編小説。

題名から山岳冒険小説みたいな感じかと思っていたら、どうも様子が違う。
身近な人達の死をテーマにした暗めのミステリアスなホラー小説が半分。
もう半分は、原子力発電所の事故を足がかりに発展させた、終末ものなSF小説。

全体に漂う悲観的な世界観、人生観が、諸行無常の響きありまくりで悲しすぎ。
『希望』があるような落ちにはなっているけど、読んでいるとだんだん悲しく辛くなってくる。

「どうせ俺なんて、ダメな人間だ」「人間なんて愚かな生き物さ」みたいなのを払拭させる小説が読みたいんである。
(著者名と題名だけで「山岳冒険小説」だと早合点じた自分が悪いんだけど)
どうせ人間も人類も破滅的にバカなのは判っているから、もうちょっと明るくパーッといきたいよね。

標高二八〇〇米

樋口明雄 徳間書店 2011-11-26
売り上げランキング : 136081
by ヨメレバ

物語の主人公の多くは、作家であったり南アルプスに住んでいたり、登山や釣りが趣味だったりと、著者自身を連想させる人物像。
やっぱり山岳小説を書いたりする人は、実際に山麓に家族や愛犬と一緒に住んだりしているんだなあ。
趣味が登山や釣りというのは分るけど、「焚火」というのもスゴイ。

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

FC2Ad