だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

歪笑小説/東野圭吾

◆読んだ本◆
・書名:歪笑小説
・著者:東野圭吾
・定価:619円
・出版社:集英社文庫
・発行日:2012/1/25

◆おすすめ度◆
・出版業界裏話風短編連作集度:★★★★
・ブラックでシュールでコミカルでメタっぽい度:★★★★
・登場する作家もモデルを想像するとなお面白い度:★★★★
・直本賞受賞したんだ。よかったよかった度:★★★★

◆感想◆
出版業界を舞台に、編集者や作家の裏側の顔をブラックに、そしてコミカルに描いた短編集。

「黒笑小説」の続編にあたる本書。相変わらずブラックな感じに「ムフフ」と笑っちゃう。
どの業界にも、ちょっとドロドロしすぎて他人に言うのがはばかれるような慣習とか非常識な掟があるもんですが、出版業界のそれを題材にしている本書、
大げさに脚色されているとはいえ「なんか有りそう」と思わせるのは著者のテクニック。
登場する作家のモデルが誰なのかを想像しながら読むのも楽しい。
さすがです。

編集者や作家をこけおろしているような自虐的な内容だけれど、そこには作家や編集者、あるいは出版業界に対する「愛」があるのも、本書が面白く読めるポイント。
特に「巻末広告」に愛があふれてます。

唐傘ザンゲの虚無僧探偵ゾフィーをめちゃめちゃ読みたい!
あと、熱海圭介の撃鉄のポエムを読んでうんざりしてみたい。

◆関連記事◆
歪笑小説/Wikipedia
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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

三匹のおっさん ふたたび/有川浩

◆読んだ本◆
・書名:三匹のおっさん ふたたび
・著者:有川浩
・定価:1,600円
・出版社:文芸春秋
・発行日:2012/3/30

◆おすすめ度◆
・3人のおっさんがカッコいい度:★★★★
・2人の高校生の恋愛がステキ度:★★★★
・家族みんながあったかい度:★★★★

◆感想◆
むかしは悪ガキ仲間。今は還暦のおっさんたち3人が、町内の悪者たちを懲らしめるという、ユーモア勧善懲悪小説のパート2。

本屋で万引きを繰り返す悪ガキや、ゴミをまき散らす少年、融通の利かない町内会長に偽三匹!
日本全国、至る所で発生しているだろうご近所トラブルを、三匹のおっさんがふたたびバッサバッサと解決するっ!

コミカルで人情味があって、主人公たちがとってもステキだ。
高校生カップルも絵に描いたような青春を謳歌。
気の置けない仲間がいて、人の役に立つことが出来て、気遣ってくれる家族がいる。おっさんのユートピアですね。

でもなんだか前作より全体的におとなしめな感じ。
前はもっと勧善懲悪していたような気がするが、読み手側の問題か?

前作を読んでいた時は、人間関係のストレスや不満を溜め込んでいて、それを「三匹のおっさん」で晴らしていたのかもね。
ということは、今はさほどストレスや不満がないってことに。

人間関係などでストレスが溜っている方のカタルシスになること間違いなしな一冊です。
実証済みです。

ヒメオドリコソウ
春の野に咲く~ヒメオドリコソウ~/琵琶湖からの便り~風と光~

六つの短編にくわえて「好きだよと言えずに初恋は、」という「植物図鑑」とのクロスオーバーな短編も集録。
ヒメオドリコソウを見分けられるようになりました。

◆関連記事◆
有川 浩『三匹のおっさん』特設サイト/文藝春秋
『三匹のおっさん ふたたび』(有川浩 著) 著者インタビュー/本の話WEB
三匹のおっさん ふたたび/有川浩(著)/ぐ~たらにっき
三匹のおっさん/有川浩/サイト内
植物図鑑/有川浩/サイト内

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