だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

脳はこんなに悩ましい/池谷裕二,中村うさぎ

◆読んだ本◆
・書名:脳はこんなに悩ましい
・著者:池谷裕二,中村うさぎ
・定価:1,300円
・出版社:新潮社
・発行日:2012/12/20

◆おすすめ度◆
・脳科学対談度:★★★★
・遺伝子診断であんなことやこんなことまで分かっちゃう度:★★★★
・中村うさぎもかなりのモノ度:★★★★

◆感想◆
脳研究者の池谷裕二と人気エッセイストの中村うさぎの、脳科学に関する対談集。

赤ワイン好きの女性は性欲が強いとか、アダルトビデオを見た男の汗は匂うとか、精子の頭部には味覚センサーがあるとかの興味津々な下ネタにくわえ、人は何をしているときに幸せを感じるかとか、無人島に自分一人だったら心は生まれないだろうとか、ディープな心に関する脳科学的な考察が満載。

池谷裕二の著書に馴染んでいる方にもけっこう新鮮に読めるのは、対談者の中村うさぎの、かなり斬新で的確な突っ込みのおかげ。
今までの池谷裕二の著書にない大胆な発言が面白い。

特に目を引いたのは最新の遺伝子診断。
どんなガンになりやすいか、高血圧になりやすいかといった病気に関することばかりでなく、記憶力や知能、運動能力や芸術性まで分かっちゃう。
それもエピソード記憶に強いとか、短距離走の能力が高いとか。
それが今なら99ドルでできちゃうんですと。
うーむ、すごいことになってる。

自分がどんな秘めた才能を持っているかがつまびらかに!
(あるいは何も才能が無いことがつまびらかに!)
恐いもの見たさで遺伝子診断をしてみたい人が続出するんじゃないだろうか。

本書でふれられている「ラバーハンド・イリュージョン」
飲み屋のお姉さんにやって「すごーい、どうして!どうして?」と言わせたい。

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