だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

村上海賊の娘/和田竜 歴史小説の感想

◆読んだ本◆
・書名:村上海賊の娘
・著者:和田竜
・定価:1〜4巻計2,634円
・出版社:新潮文庫
・発行日:2016/6/26〜2016/7/28

◆おすすめ度◆
・エンターテイメント歴史小説度:★★★
・海賊キャラが豪快度:★★★★
・海賊の親分がターミネーターみたいに不死身度:★★★

◆感想◆
戦国時代、瀬戸内海を席巻した村上水軍が、木津川の戦いに参戦する様子を描いた歴史小説。

特徴は、なんといっても主人公「村上海賊の娘」の景。
花序のは村上水軍の当主・村上武吉の娘でありながら、男勝りで戦好きの醜女。
臣下の海賊たちを従え戦う様が豪快でいいし、脇役の海賊たちも彼女に負けず劣らずの豪快さ。
ラストの戦闘シーンはなかなかの迫力。
海賊の親分はターミネーターなのかと思わせるライトノベルなノリも、笑って許せる面白さ。
本屋大賞受賞もうなづけるエンターテイメントです。

◆関連記事◆
村上海賊の娘/ウィキペディア
『村上海賊の娘』著者 和田竜さん bestseller's interview 第59回/新刊JP
本屋大賞受賞、著者・和田竜が語る「村上海賊の娘」/NIKKEI STYLE

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

小太郎の左腕/和田竜

◆読んだ本◆
・書名:小太郎の左腕
・著者:和田竜
・定価:1,500円
・出版社:小学館
・発行日:2009/11/2

◆おすすめ度◆
・戦国時代小説度:★★★★
・黒沢明風エンターテイメント度:★★
・ゴルゴ13風サスペンス度:★★

◆感想◆
戸沢家と児玉家が勢力を拡大しようとする戦国時代。猟師の子である小太郎の「神業」をめぐる合戦エンターテイメント。

黒澤明の「隠し砦の三悪人」を連想させるような戦国時代小説に、ゴルゴ13のような神業的スナイパーを登場させたような小説。
「まさか、あの山から撃ったというのかー」のコピー(うまいっ!)に思わず買ってしまったが、予想通りの内容と展開。

べつにそれは不満ではないんだが、登場人物に深みがなく展開もありきたりで、もうちょっと書き込んで欲しい感じが。
そうしないと物語が陳腐になってしまう。

例えば小太郎の射撃技術の背景には、「銃身をこう改良して、弾丸はこうしてああして、幼い頃からこんな練習をして」みたいなことを、嘘でもいいから書き込んで欲しい。
そうすれば、驚くべき小太郎の技術に信憑性が生まれて、スリルとサスペンスの戦国スナイパー誕生!みたいな。
今のままでは、ゴルゴ13に軍配があがりそう。

全体に荒削りで精緻さに欠けるが、著者の意気込みや迫力は伝わってくる。
一本気な著者の物語にも好感触。
将来面白い小説を書く作家になるかも!?


火縄銃
豊後大友宗麟鉄砲隊


凄腕の小太郎は左利き。
やっぱり左利きって天才っぽいよね。
左手は右脳につながってるからか、その相乗効果?

たまに左手で箸を持ったりしてみるけど、まるでいうことを聞いてくれない。
同じ自分の手なのに、何でこんなにぶきっちょなのか不思議だ。


小太郎の左腕
小太郎の左腕
おすすめ平均
starsこちらの方が・・・。
stars半右衛門の槍
starsやっぱり『忍びの国』かな
stars時代劇版<マカロニ・ウエスタン>か?
stars映像は良い、心理描写が物足りない。

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◆他サイトの感想◆
こんな感想はゆってはいけない(改)
BOOK:asahi.com
空色レールウェイ
いつも読書人

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