だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

「狂い」の構造/春日武彦,平山夢明

◆読んだ本◆
・書 名:「狂い」の構造
・著 者:春日武彦,平山夢明
・出版社:扶桑社新書
・定 価:720円
・発行日:2007/9/1

◆評価◆
・俗っぽい「狂人」対談度:★★★★★
・いかにして狂人となるのか度:★★★
・狂人の生態度:★★★

◆感想◆
精神科医と作家による、いいたい放題低俗狂人放談。

アカデミックでもなく、かといってまるで事実無根でもなく、興味本位の読者の知識欲をそれなりに満足させる対談集だ。
妙に格式ばったりしてないところがいいぞ!

「めんどくさい」が狂人の始まり、狂気は生活の知恵、といったB級格言に納得したり、黒川紀章や有吉佐和子などの有名人に関するゴシップまがいの言及もあったりして、エンターテイメント性もばっちり。
けっこう楽しめる本になっている。

読んでいくうち自分は真人間なのか心配になって、急に家の中をかたずけたりして。

多少なりとも自分に狂気を見いだしているか見いだそうとしているあなたには、ぴったりの本だ。
また、ミステリー小説に登場する犯人像にいまいち納得がいかない人にも、オススメ。

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独白するユニバーサル横メルカトル/平山夢明

◆読んだ本◆
・書 名:独白するユニバーサル横メルカトル
・著 者:平山夢明
・出版社:光文社
・定 価:1,600円
・発行日:2006/8/25

◆評価◆
・恐怖/ホラー/グロテスク小説度:★★
・破綻的会話と構成の美度:
・狂気と死を演出する儀式度:

◆感想◆
とてつもなくグロテスクで退廃的で死と狂気の溢れかえった短編集。

言わずと知れた「2006年このミス年第1位」の本だけど、どうにも生理的に合わない。
スカトロ、カニバリズム、拷問などなど、およそ人が忌み嫌うようなシーンをテーマにして描写しているけど、もう少しテーマや描写を昇華させて欲しいと。

怪我や手術などの痛そうでリアルなシーンが最近苦手なんである。
むかしは映画の残酷なシーンなんかもへっちゃらだったのに、たまにTVでやってる「衝撃の事故映像」みたいなのは、もう直視できない。すぐチャンネルを替えてしまう。

そんな感じで読み飛ばしてしまったが、それでも印象に残ったのは「Ωの正餐」という食人がテーマの短編。
もっと耽美的に描かれていれば、と思うものの、それでは小説としては違う方向にいってしまうんだろうな。

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