だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

夜市/恒川光太郎

◆読んだ本◆
・書 名:夜市
・著 者:恒川光太郎
・出版社:角川書店
・定 価:1,200円
・発行日:2005/10/30

◆評価◆
・向こう側の世界度:★★
・完成された異世界度:★★★
・物悲しく哀切度:★★★

◆感想◆
いずみは、アルバイト先で親しくなった裕司から、夜に開かれる市場へ行こうと誘われる。森の中にあるそれは特別な市場で、どんなものでも手に入ると言われている…

幻想的な文章、妖怪じみた奇怪な登場人物、得体のしれない売り物。ここではないどこかで開かれる夜市。
多分著者は、自分の中で構築してきた異世界のイメージがあるのだろう。物語の世界がゆるぎない。
主人公の行動や思考も、入念に描かれているし。

本書には、表題作の「夜市」と「風の古道」の二編があるが、「風の古道」もなかなか奇妙な趣があっていい。
作者が造り上げた異世界の物語を、もっと味わいたくなる。

ホラーというより幻想小説。
綺談怪談が好みの方には、おすすめ!

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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