だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

キング&クイーン/柳広司

◆読んだ本◆
・書名:キング&クイーン
・著者:柳広司
・定価:1,600円
・出版社:講談社
・発行日:2010/5/27

◆おすすめ度◆
・サスペンス小説度:★★
・ユニークな登場人物度:★★
・息詰まる展開/緊迫の駆け引き度:★★

◆感想◆
元SPの冬木安奈はその能力を買われ、バーの用心棒として働いていた。そんな彼女に一人の女性が助けを求めてやってくるが・・・

SPとしてずば抜けた能力を持つが、なにやらいわくありげな過去を持つ冬木安奈。
正体不明の男たちから狙われるチェスの世界的チャンピオン。
いったい誰がチェスのチャンピオンを狙っているのか?
冬木安奈はチャンピオンを守ることができるのか?
というサスペンス小説。

良く言えば丁寧だけど、悪く言えば回りくどくイラッと来る文章。
良く言えば破綻のない展開だけど、悪く言えばぬるい展開。
そんな感じのサスペンス(サスペンスにならない?)小説。

チェスの息詰まるような駆け引きや、どんでん返しに次ぐどんでん返しを期待すると辛いかもしれない。

柳広司といえば「ジョーカー・ゲーム」で大ブレイクしたけれど、なんかタイミングを逸して未読。本書を読んで時流に乗ろうとしたけれど乗れなかった、みたいな。
半分に圧縮して連作短編集にすれば、ずっと面白くなりそうな気もしまする。


小説より面白いボビー・フィッシャーの半生




本書に登場する天才的チェスプレイヤーは、「米国の英雄」あるいは「幻の英雄」とも呼ばれる「ボビー・フィッシャー」がモデルだろう。
こういう天才たちの実像にせまったドキュメンタリーは、小説以上の面白さがある。

日本ではチェスより将棋の方がメジャー。
賭け将棋の世界で「新宿の殺し屋」の異名を持つ凄腕の真剣師・小池重明を主人公にした「真剣師小池重明」なんて、もうべらぼうに面白いし。

でもなんで天才といわれる人たちは、性格が破綻してるのかなあ。


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