だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

宵山万華鏡/森見登美彦

◆読んだ本◆
・書名:宵山万華鏡
・著者:森見登美彦
・定価:1,300円
・出版社:集英社
・発行日:2009/7/10

◆おすすめ度◆
・和風ファンタジー度:★★★
・祇園祭宵山におきる不思議度:★★★
・幻想的すぎて鼻血がでそう!度:★★★

◆感想◆
京都祇園祭の宵山に起きるファンタジックな不思議話し。

お祭りは気分が高揚するもの。ちょっとエッチな雰囲気もあったりして。
でも本書の「祭り」は至って健全。
子供の頃に祭りで味わった異世界感が、小説の中に充満している。

赤い浴衣の少女たち、頭がつるつるの大坊主、マンションのベランダから見下ろす赤ら顔の男、奥州斎川孫太郎虫という昆虫…
怪しげな登場人物や脇役を従え、森見ワールド全開!

著者の不思議な小説空間が好きな方にはたまらないワンダーランドだ。
京都な空気の和風ファンタジーは、他に類を見ないし、祭りの猥雑さ、幻想的な風景、うごめく人々が、ファンタジックだけれど妙にリアルに描かれる。

読みはじめると、宵山の異世界にはまり込みそう。

自分はちょっとしかはまれなかった異世界。
京都になじみのない分がマイナス要因?


奥州斎川孫太郎虫
奥州斎川孫太郎虫/ウィキペディア


奥州斎川孫太郎虫というのは著者の創作かと思ったら、本当にいるんだねえ。
こうゆう小道具も大切だ。


宵山万華鏡
宵山万華鏡森見登美彦

おすすめ平均
stars久しぶりの”怪奇”!!
stars夏の夜の夢語り
stars表紙がすべてを語っています
stars世界につつまれて
starsこんなもんでしょうか?

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◆他サイトの感想◆
ラピスへのひとりごと
ナカムラのおばちゃんの読んだん
紫苑草子

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夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

◆読んだ本◆
・書 名:夜は短し歩けよ乙女
・著 者:森見登美彦
・出版社:角川書店
・定 価:1,500円
・発行日:2006/11/30

◆評価◆
・乙女チック恋愛小説「ボーッ」度:★★★★
・キュートなヒロインと奥手なヒーロー「なむなむ」度:★★★
・学園生活の大冒険「韋駄天コタツと偏屈王事件」度:★★★

◆感想◆
京都を舞台にした「黒髪の乙女」と彼女に恋いこがれる「先輩」の恋物語。

繁華街でのちょっと不思議な人々との出合い、李白翁と「黒髪の乙女」の偽電気ブラン飲み比べ、古本を巡っての大勝負、学園生活に愛と冒険の絶えない日はないという連作短編集。

物語はとてもファンタジックでキュート。
文体も古風な趣と軽妙な洒落にとんでいる。
普通の出来事も、とらえ方によってはエキサイティングでエキゾチックな風景になるんだなあと、著者の感性のなせる技かと感心。

しかしなんといっても一番の魅力は、ヒロイン「黒髪の乙女」の元気で好奇心溢れる姿。
無垢で危なっかしい行動が、守ってやりたくなる男心をくすぐりまくる。
ステキだ!

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