だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

千鶴子には見えていた!/竹内久美子

◆読んだ本◆
・書 名:千鶴子には見えていた!
・著 者:竹内久美子
・出版社:文芸春秋
・定 価:1,524円
・発行日:2007/7/30

◆評価◆
・目からウロコの科学読み物度:★★★
・そんなバカなの生き物の神秘度:★★
・ちょっとオトナの遺伝子論度:★★

◆感想◆
こないだ宮部みゆき「楽園」を読んだのをきっかけに、「龍は眠る」宮部みゆき、「職業欄はエスパー」森達也と、超能力モノを立て続けに読んで、にわか超能力マニアとなる。
なんか世の中には不思議が満ちあふれているなぁ なんて思っている時に「千鶴子には見えていた!」を発見。
久しぶりに著者の本を読むきっかけは、なんといってもその題名。にわか超能力マニアは見のがすことのできない題名だ。

本書は週間文春に掲載された「読者からの生き物に関する質問に動物行動学者の著者が答える」形式のノンフィクション。
「利己的な遺伝子」【遺伝子は自らのコピーを増やすためだけにひたすら利己的だ】という観点から解きあかされる生き物の振る舞いは、理系人間には納得の理論。
はじめて著者の本や「利己的な遺伝子」という考え方に接する読者には、超ビックリ本だろう。

ただ残念なことに題名に関するくだりは、東京帝大福来友吉助教授が行った御船千鶴子の「透視」実験に関する経緯を紹介するだけのもの。

「利己的な遺伝子」という面から超能力を論じて欲しかったなあ。

ま、超能力があれば誰よりも生物的に有利になるのは間違い無さそうだが、「龍は眠る」や「職業欄はエスパー」に登場する超能力者(「龍は眠る」はフィクションだけど)の実生活を見ると、平凡能力者の想像を超えた苦難がありそうで、それなりの覚悟は必要。

見えないモノは見えないままにしといて、たまにチラッと見えるのが人生の幸せというものだろう。

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