だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

エンド・ゲーム/恩田陸

◆読んだ本◆
・書 名:エンド・ゲーム
・著 者:恩田陸
・出版社:集英社
・定 価:1,500円
・発行日:2006/1/10

◆評価◆
・不思議な力を持つ人たちの物語度:★★★★
・「光の帝国」の続編度:★★★
・筒井康隆&キング&宮部みゆき度:★★★★

◆感想◆
拝島暎子が会社の慰安旅行先の温泉で病院に運ばれる。命には別状ないものの、眠ったままで意識が戻らない。娘の時子は病院に駆け付けるが…

本書を読む前に、あらかた内容を忘れている「光の帝国」を再読。
去年「蒲公英草紙」を読む前に再度しているのに、1年もたたぬ内に内容を忘れてる自分。
悲しいなあ。自分も「しまう」ことができたらなあ。
しかし「光の帝国」は素晴らしい小説。またまた感動してしまった。

常野一族。彼等は人より長く生きられたり、遠くのものが見えたり、未来のことがわかったりする不思議な力を持っている。
本書は「光の帝国」で登場した「裏返す」力を持つ拝島母娘が主人公。

眠ったまま意識の戻らない暎子を、裏返されたと思う時子。彼女を助け出そうとするうち「洗濯屋」と名乗る男に会う。
封印された過去。
拝島一家と「あれ」との関係。
「裏返す、洗濯、包む、世界とは?

「洗濯屋」がキーマンとなり、謎がしだいに明らかに!

いままでの常野シリーズとは趣の違う展開。
なんか筒井康隆の七瀬シリースのような構成のようで(筒井康隆ほど飛躍はしていないが)、キング風モダンホラーの味付けもあり(ファイアスターターみたいな印象や「あれ」なんて言い方も)、宮部みゆきが描いた超能力者の物語り(超能力者=異端者の、悲哀と孤独)のような印象。
読みはじめた時に期待したのとは、ちょっと違った方向に物語は展開。
それなりに面白かったが、「光の帝国」を読んだ後では辛いものが。
だって期待しちゃうもんなあ。

一番印象的だったのは、冒頭に書かれている「バスの運転手」の怪談。
これは怖い!

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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