だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

ロズウェルなんか知らない/篠田節子

◆読んだ本◆
・書 名:ロズウェルなんか知らない
・著 者:篠田節子
・出版社:講談社
・定 価:1,700円
・発行日:2005/7/10

◆評価◆
・青年団の村起こし奮闘記度:★★★★
・掟やぶりの秘策度:★★★
・めでたしめでたし度:★★★

◆感想◆
温泉も産業も歴史もない町。スキー場に逃げられゴルフ場計画も頓挫。そんな田舎町になんとか観光客を呼び込もうと、青年団が計画したのは…

「大カラオケ大会」だの「流星群を見る会」だのしか企画できず、行き詰まった感のある村起こし。
そこに東京から流れ着いた自称文筆業の鏑木が、軽薄で思慮のないアイデアと行動を持ち込み、青年団はおおわらわ。
青年団のまとめ役靖夫は良識の有る小市民といった性格で、少々物足りなさを感じさせる設定だが、彼の対極に位置する鏑木がうまく生きている。
鏑木の提案で、とんでもない村起こしが進んでいく。

テーマも構成も新鮮味はないが、それなりに読ませるのは著者のテクニック。
役場との確執や、村の老人達との意見の食い違いなど、ありふれている展開だけども、飽きさせることはない。

村起こしに必死になっている方には、切実感をもって読めるかも。
変に社会問題や文化論に偏向せず、エンターテイメントに徹しているところもいい。

ロズウェルなんか知らない/篠田節子の表紙
 

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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