だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

アイム ソーリー、ママ/桐野夏生

◆読んだ本◆
・書 名:アイム ソーリー、ママ
・著 者:桐野夏生
・出版社:集英社
・定 価:1,400円
・発行日:2004/11/30

◆評価◆
・悪魔のような女性度:
・心の壊れる様度:
・破綻している行動がリアル度:★★★★

◆感想◆
孤児達の保育施設に勤めていた美佐江は、自分が面倒を見てきた25才年下の稔と所帯を持つ。ある晩、2人で焼肉屋に行くと、かつて施設にいたアイ子と遭遇し…

娼館で、誰の子と分からぬまま育ったアイ子。彼女は環境に合わせて生活する方法を学ぶとともに、自分に都合の悪い者は消し去ることで生き長らえてきた。
そんなアイ子は、焼肉屋の店員、家政婦と流浪しながら、行き当たりばったりに凶行に及ぶ。
その様は、彼女の行動と同じように、とても理不尽で場当たり的。犯罪を犯した後の事や逃げる方法などは、アイ子の思考に無い。

物語の脈絡の無さと、主人公アイ子の非論理的思考&行動が、薄ら寒くなるほどリアル。著者ならではの、身体的小説。
表紙の写真も、物語の内容と見事に合っていて無気味。

前作より一歩進んだ小説世界を味わえる。

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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