だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

呪眼連鎖/桂修司

◆読んだ本◆
・書 名:呪眼連鎖
・著 者:桂修司
・出版社:宝島社
・定 価:1,400円
・発行日:2008/12/17

◆評価◆
・伝奇ホラー度:★★★
・スリルとサスペンス度:★★
・鎖塚の呪い度:★★★

◆感想◆
弁護士の伊崎晋介は、北海道の北見刑務所の保護房で2件続けて起きた自殺を調査するため現地に向かう。所長等からの聴き取り調査で特別不自然な事はなかったが、死亡した2名が収容されていた四番保護房に入ってみると・・・

明治時代に行われていた、囚人による過酷な北海道開拓道路工事。そこで起きる事件。
平成の現在、北見刑務所四番保護房を発端とする呪いとしかいえないような不可思議な事件。
この二つが交互に語られ、空恐ろしい怪奇な物語が展開する。

怪奇な事件も呪いの元凶もそんなに目新しくないし、ストーリーテリングがずば抜けているわけでもない。
ホラーにロジックを組み入れようとしたり(ホラーじゃ無くなる)、やや強引な展開が目につく。

それなのに、何故か面白く読み進めちゃうんだな。
これが本書巻末の評にも書かれている「荒削りの魅力」というやつか?
なんだか分からないけど、どんどん読んじゃう。

不思議だ。
呪いの力か?



鎖塚
鎖塚



明治時代に造られた北海道開拓道路は囚人道路とも呼ばれ、各国な労働により多くの囚人が死亡したとのこと。
その亡くなった囚人工夫の上に土をかぶせてできた土饅頭が鎖塚。

現在の生活は、過去の人々の血の上に成り立っているのだなあ。




◆他サイトの感想◆
映画細胞~CinemaCell
季節の切り抜き帳


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://danatuusinmystery.blog.fc2.com/tb.php/204-c9a3be4e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad