だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

臨床真理/柚月裕子

◆読んだ本◆
・書 名:臨床真理
・著 者:柚月裕子
・出版社:宝島社
・定 価:1,400円
・発行日:2009/1/24

◆評価◆
・おどろおどろしいサスペンス度:★★
・いったい誰が?度:★★
・特異な能力と可憐な少女度:

◆感想◆
障害者施設で自殺を図った少女。救急隊が駆けつけ病院に搬送する途中に、少女の脳波が止まる。そのとき、救急車に同乗していた青年が「お前が彩を殺したんだ!」と叫び暴れ・・・

救急車で運ばれる途中に息を引き取った失語症の少女彩。
彩と中の良かった青年司は、事件のショックから病院の精神科に入院する。
担当の臨床心理士の美帆は、司の病状を回復させるには、彩がなぜ死んだか、その理由を明らかにする必要があると考え調べ出す。
真相が明らかになるに従い、彩や司のいた施設への疑いが濃くなっていく、という展開だ。

序盤でおおよその展開が読めちゃうし、著者も中盤で物語の方向を明らかにしてるし、驚くようなどんでん返しはないけど、素直な文章で読みやすい。
B級っぽい興味と不道徳な内容が、本書を読ませる原動力だな。
そこに嫌悪を感じたら、まったくつまらん小説となってしまう。

ユニークなのは司の持っている「言葉に色が見える」という共感覚者の設定。
話している言葉の色を見れば、本当の事を言ってるのか、どんな気持ちなのかが分かっちゃうという能力。
これをもうちょっと発展させれば面白かったかも。
(ゲロばっかり吐いてるのは、ちょっとねぇ)


共感覚
IJ ART MUSIC


共感覚を扱ったミステリーで思い出すのは井上夢人の「オルファクトグラム」。
これは匂いが見えるという設定で、ばらぼうに面白かったなあ。

音や匂いに色がついているっていうのは、どんな感覚なのか。
悪口いわれても虹のような美しい色が見えれば、許してあげられそう。心の広い人になれそうだ。
でもうまそうな焼き肉の匂いが、真っ黒な色だったりすると食欲減退だ。

なんでもバラ色に見えれば幸せに暮らせそうだけど、そうもいかないんだろうなあ。



臨床真理/柚月裕子、井上夢人/オルファクトグラムの表紙


◆他サイトの感想◆
めざせインドアマスター
棒日記V -I will carry on-
宝島チャンネル


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

今までの作品はミステリとしては失敗

そんな気がしますね。
なんかあんまり・・・、先が読めて面白くなかったです。
ただ、最近出た「検事の本懐」はソコソコ楽しめたと思います。

↓のサイトによると、もともと偏りが激しいから、万人向けは
ムリらしいので、好き嫌いも仕方ないみたいですけど。
http://www.birthday-energy.co.jp
そして来年ブレイクできれば本物で、仕事に
集中すれば、いけるらしいです。
人気が不動なものになるか、楽しみになってきましたね。

  • 2011/12/04(日) 21:22:05 |
  • URL |
  • nanachi #DvI991tw
  • [ 編集]

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