だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

メリーゴーランド /荻原浩

◆読んだ本◆
・書名:メリーゴーランド
・著者:荻原浩
・出版社:新潮社
・定価:1,700円
・発行日:2004/6/30

◆評価◆
・ガツンとやる気を出すお父さんの姿度:★★★
・お役所仕事の実体度:★★★★
・笑いとペーソス度:★★★★

◆ひとこと◆
田舎町の片隅に第三セクター方式でつくられたテーマパーク「アテネ村」。その改革をまかされた遠野は、訳の分からん連中相手の奮闘がはじまる…

お役所仕事の実体(責任を取りたがらない人々。12時前に食事に行き1時過ぎに戻る所員等々)を背景に、何とかテーマパークを盛り上げようと奮闘する主人公。
はじめはお約束通りの仕事を、と考えていたが、あまりにものんびりした周囲の仕事ぶりや、いったい自分の仕事は何なのか?という疑問に、自ら答えを出そうとする。
その前向きな姿勢が、苦しくもあり楽しくもあり、世のお父さん方には共感を呼びそう。

テーマパークを活性化するために集めた登場人物も、ハチャメチャな芝居小屋の役者達、暴走族上がりの大工、ロリコンのプランナーと、色とりどり。
彼等の性格描写も愉快だし、反目していた彼等がイベントを盛り上げようと協力しあう描写もうまい。

特に役所内のお歴々が滑稽で愉快。
部下が外出してしまい、「誰がお茶を入れてくれるのかね」と心配する室長に、女性所員が「職場に於ける日本茶の淹れ方」というレポートをだすくだりは爆笑。
うまい。座ぶとん3枚!


メリーゴーランド
メリーゴーランド荻原 浩

おすすめ平均
starsこれぞ大人のための小説
stars公務員て何なんだろう
stars荻原さんの洞察力がきらりと光る一冊
stars「県庁の星」よりおもしろくて、実際に近い
starsこの渋さは大切だ

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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