だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

君の名残を/浅倉卓弥

◆読んだ本◆
・書名:君の名残を
・著者:浅倉卓弥
・出版社:宝島社
・定価:1,900円
・発行日:2004/6/28

◆評価◆
・ファンタジック平家物語度:★★★
・「時」という運命度:★★★
・ドラマチックな主人公達度:★★★★

◆ひとこと◆
剣道の練習に明け暮れる友恵。彼女の幼馴染みである武蔵も、大会に向けて練習にいそしんでいた。そんなある日の夕刻、台風のような大雨が降る。たまたま帰りが一緒となった2人は、神社の古木に雨宿りをするが、真っ赤な閃光を曵いた稲妻が…

友恵と武蔵、そして志郎という友恵の友人の弟が、落雷により時空を飛ぶ。
飛ばされた先は、800年前の平家と源氏が争う合戦の時代だった。

出だしは甘い感じの青春小説ぽかったが、タイムススリップした先は、平家物語の世界。そのなかで3人の若者が、それぞれどのような人と巡り会いどのうように生きるかという物語り。
そして彼等の役割とは。

大河小説にもなる題材を1冊の本にまとめているだけあって展開は目まぐるしく、あら筋を追っているだけのような描写も多々あり。
歴史に興味のある人はその内容に惹かれるのかとも思うが、歴史が苦手の自分にはやや苦痛。
もっと日本史を勉強しておけば良かった。
(主人公たちもさして日本史が得意そうではないのに、そこそこ知識を持っているところが、小説らしい)

この小説のミソは、なんといっても主人公達の役割。
大きなうねりのように流れる「時」。すでに決まった歴史の中で、彼等は何をしようとするか。歴史を変える事はできるのか。そして彼等の人生とは、どんなものになるのか。
悲しみ、喜び、苦しむ主人公は、過去という苦境の中でしか得られない人生を送ろうとする。その前向きな姿勢と運命付けられた未来に、ドラマがある。

著者はずいぶんと頭をひねって、このドラマを考え出したようにお見受け。
読むのもいささか苦労したが、書くのはしんどかったろう。


君の名残を
君の名残を浅倉 卓弥

おすすめ平均
stars私には合いませんでした。
stars細かい事を気にせずに心で読んでみな
stars初めてミステリーと時代物を読みました。
starsこの本に出会えて何かに感謝したい。何度も読み直しました!
stars大好きです!

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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