だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

風の中のマリア/百田尚樹

◆読んだ本◆
・書名:風の中のマリア
・著者:百田尚樹
・定価:1,500円
・出版社:講談社
・発行日:2009/3/3

◆おすすめ度◆
・蜂の世界は弱肉強食度:★★★★
・擬人化されたオオスズメバチ度:★★★
・少年少女向け度:★★★★

◆感想◆
オオスズメバチのワーカーであるマリアは、杉林を抜け灌木が生い茂る丘に出た。灌木の上を大きく旋回するように飛びながら、薮の中に動くものを捉える。―――獲物だ!

オオスズメバチのハタラキバチが主人公。
名前はマリア(ハタラキバチだからメスなのね)で、なんと小説の中では喋っちゃうんである。
マリアだけでなく、物語にはカマキリとかチョウチョとか色んな昆虫が登場するんだが、みんな喋るんである。
「みつばちマーヤ」か「みなしごハッチ」みたいに擬人化された昆虫たち。
でもそこで語られるのは、マリアの半生と昆虫世界の弱肉強食。

昆虫が人間と同じように考え話すという設定に、はじめは違和感ありまくり。
だって変だよねえ。
ところがそのうち違和感を感じなくなるから不思議だ。
慣れ? 著者のテクニックか?
オオスズメバチを悪者として描写していないところもミソだな。

著者はハチの生態もだいぶ勉強したみたいで、少年少女たちが理科の教材にしてもいいくらい。
生物生存機械論も噛み砕かれて展開されてるし、オオスズメバチが春先に活動をはじめてから、新たな女王蜂が誕生するまでの1サイクルを描ききってるし、昆虫好きな男子にはうってつけだ。

一番の見せ場は、オオスズメバチの戦闘シーン。
エサを求めて他の昆虫たちと戦う場面は、なかなか手に汗握る展開。

ボックス!」に感動して本書を購入したが、著者は放送作家だけあって、人の心をつかむのが上手だ。



本当は恐いオオスズメバチ


子供の頃ハイキングに行って、ズスメバチに指を指されたことがあった。
刺された時はものすごく痛くて、指が3倍くらいの太さに腫れたような記憶が。
今度刺されたらアナフィラキシーショックで死ぬかもしれないから、ハチには近づかないようにしてるんである。


風の中のマリア
風の中のマリア百田 尚樹

おすすめ平均
stars楽しく、ためになる!
stars百田尚樹がまたやってくれました!
starsこんなにドラマチックだなんて・・・!
starsハンターとして生きるオオスズメバチのワーカーの一生
starsすごくおもしろい。でも。

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◆他サイトの感想◆
いつか どこかで
待ちわび通り

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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『風の中のマリア』 百田尚樹

今日読んだ本は、百田尚樹さんの『風の中のマリア』(2009/03)です。

  • 2009/05/19(火) 11:16:05 |
  • いつか どこかで

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