だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

訪問者/恩田陸

◆読んだ本◆
・書名:訪問者
・著者:恩田陸
・定価:1,600円
・出版社:祥伝社
・発行日:2009/5/20

◆おすすめ度◆
・誰が何でどうしたのミステリー小説度:★★★
・どんどん増える謎度:★★★★
・驚きの結末/すかっと大団円度:★★

◆感想◆
山中にたたずむ洋館。週刊誌の記者である井上は、事故死した映画監督の取材をするため、彼の親族が集まる洋館へ赴いた・・・

事故死した映画監督の峠昌彦。
峠昌彦の幼少期を知る朝霧家の一族。
朝霧大治郎から財産と家督を受け継いだ朝霧千沙子の不審死。
洋館に集まる朝霧家の一家。

密室状態の洋館で繰り広げられる、誰が何でどうしたのミステリー小説だ。
洋館に訪問者が訪れるごとに、謎が謎を呼び、いったい何が事件で誰が犯人でどうゆう人間関係でなにが動機なのかが錯綜してくるという、恩田陸テイスト満載の展開。

過去の著者のミステリー小説同様、謎の中に身を委ねて漂うように読み進めるのがいい。
結末はどこに漂着するかわからないけど、この謎の中に漂ってる感が恩田陸風ミステリーの醍醐味。
ガチガチに犯人探しをするような読み方をしない方が、面白く読める。


群盲、象を撫でる
群盲、象を撫でる/佐野写真館


本書に「群盲象を撫でる」という諺が出てくる。
ある人物の一部分だけしか見ていないため全体像が把握できない、と言うような意味合いで使われている。
ミステリー小説なんて、まさに作家の思惑で「群盲象を撫でる」ように構成された小説。
著者は諧謔的に使ってるのか、なかなか含蓄のある諺だ。


でも「群盲象を撫でる」上等!
全体なんか把握できなくて問題ない!
所詮凡人はちまちました所でおもしろがったり悲しんだりしてるんで、逆に大人物は凡人にも分かるようにしなければならないんである。

凡人を「群盲象を撫でる」などと言って小馬鹿にするような人物こそ、物事の本質が見えていないと思うが、いかがか。
(「訪問者」とは関係ない所で盛り上がってしまった豆コラムでした。ハハハ)


訪問者
訪問者恩田 陸

おすすめ平均
stars何が真実?何が嘘?・・・何も信じてはいけません
stars本格ミステリーではないけれど
starsおもしろかったです。が。
stars何が起きたのか、何が真相なのか、それは・・・・
starsもう限界でしょうか?

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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