だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

薄暮/篠田節子

◆読んだ本◆
・書名:薄暮
・著者:篠田節子
・定価:1,800円
・出版社:日本経済新聞出版社
・発行日:2009/7/1

◆おすすめ度◆
・亡くなった地方画家の隠された姿度:★★★★
・画家と女と傑作度:★★★★
・ミステリアスでホラーチックな展開度:★★★★

◆感想◆
新潟の地方都市で絵を描き続けた画家宮島哲朗。たまたま宮島哲朗の絵を見た著名なエッセイストが雑誌に寄稿したことから、画家宮島哲朗が注目されはじめて・・・

地方都市に住み、市井の人々や風景を描き続けた不遇の画家。
彼の絵をなんとか世に認めさせたいと願う町の人々。
編集者の橘が、彼の絵を見て画集を出版させようと計画するあたりから、なにやら怪しげな状況になっていき・・・という不遇な郷土作家をテーマにした重厚な物語。
そこにミステリアスな味付けや、商売としての絵という俗っぽさも織り込んで面白く読める展開に。

仮想儀礼」の雰囲気も引きずってるけど、それもうまくアレンジしてる。
篠田節子、なかなかの手練だ。
宮島哲朗の妻等も凄みのある女性に描かれていて、読みごたえあり。
読後の印象も爽やかだ。


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おもしろ画像


「恵まれた家庭環境では傑作は描けない。孤独と向き合って荒んでいく精神と対峙するとき、画家は傑作を産み出す」みたいなくだりがある。

そうゆう芸術的傑作とか、人の思いもよらない発明とかは、脳の神経回路が普通じゃない変な回路に繋がった時に生まれるような気がする。

超感覚的な感性?
鋭敏な思惟?

自分は寝る間際にそんな感覚を覚えることがある。
「これはスゴイ! ひらめいた!!」みたいな。
でもすぐ寝ちゃうから、何をひらめいたか覚えてないんだなこれが。


薄暮
薄暮篠田 節子


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◆他サイトの感想など◆
本よみうり堂
みくうのもこもこ日記

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コメント

TBありがとうございました。

 だなさん、はじめまして。みくうと申します。このたびはTBありがとうございました。

 篠田節子氏、手練ですよね~。女たちのジハードも一気読みしてしまいました。ぐいぐい「世界」に引き込んでくる、力は、相当なモノだなあと。だなさんのレビューもふむふむなるほど~、と拝読させていただきました。またお邪魔させていただきますね~


 

  • 2009/07/08(水) 22:18:19 |
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  • みくう #4Jw6fsGY
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新聞小説「薄暮」について

おお。連日更新(笑)! この調子でいけるトコまでいってみよう!

  • 2009/07/08(水) 22:13:37 |
  • みくうのもこもこ日記

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