だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

無限記憶/ロバート・チャールズ・ウィルスン

◆読んだ本◆
・書名:無限記憶
・著者:ロバート・チャールズ・ウィルスン
・定価:1,240円
・出版社:創元SF文庫
・発行日:2009/7/31

◆おすすめ度◆
・気宇壮大なSF度:★★★★
・前作「時間封鎖」と次作完結編「Vortex」の中継ぎ度:★★★★
・仮定体の正体と目的は!度:★★★★

◆感想◆
地球人類が「アーチ」をくぐり抜け、「新世界」に移住をはじめて30年。この新世界に不思議な能力を持つ子供が生まれていた。その少年アイザックに会うため、一人の老女が砂漠の中の集落を訪れる・・・

前作「時間封鎖」の続編。
仮定体の目的はなにか? その構造は? 人類に対して何をしようとしているのか!? といった前作「時間封鎖」での未解決事項を進展させる展開が、本書「無限記憶」の内容。
登場する人物たちは、特殊な能力を持つ少年アイザックを中心に、仮定体の謎に迫って行く。

ただ本書はあくまでも「時間封鎖」と完結編「Vortex」の中継ぎだ。
仮定体の姿がつまびらかになる訳じゃない。それは「Vortex」のお楽しみ。
うーん、早く完結編が読みたいぞ。

そんな中途半端で欲求不満のたまる本書ではあるが、仮定体の活動として起きる奇抜な事象に目を奪われるし(いささか陳腐でチープな感はあるが)、仮定体の謎を宇宙規模でひっぱり回して読者を幻惑させる展開に、おもわず夢中で読んでしまう。

やっぱりSFって面白いよなあ。
普通なら想像もしないような風景や出来事や世界観を、リアルに見せてくれる小説。
現実の些事から解放してくれるし、人間の小ささを見せつけてくれる。

宇宙は無限だあっ!


0908041401.jpg
ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル/Wikipedia


地球と未知の惑星「新世界」を繋ぐアーチは、全体を一望するには宇宙から撮影された写真が必要という規模のデカさ。
ちょっと想像を絶するが、イメージするにはアメリカセントルイス市にあるゲートウェイ・アーチがいいかも。

小説の中のアーチに比べたら月とスッポンだけど、写真で見るだけでも結構な異世界感がある。


無限記憶 (創元SF文庫)
無限記憶 (創元SF文庫)茂木 健


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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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