だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

スターバト・マーテル/篠田節子

◆読んだ本◆
・書名:スターバト・マーテル
・著者:篠田節子
・定価:1,600円
・出版社:光文社
・発行日:2010/2/25

◆おすすめ度◆
・辛口恋愛小説度:★★
・タナトスな愛度:★★
・美人で家事も仕事もできる新妻、当面はいいなりな夫度:★★

◆感想◆
乳癌の手術を受けた彩子は、生に対してどこか醒めた感覚を抱いていた。そんな折り、30年ぶりに偶然会った中学時代の同級生光洋に、自分と似た醒めた雰囲気を感じて・・・

表題作「スターバト・マーテル」と「エメラルド アイランド」の二編をおさめた恋愛小説。
恋愛小説といても篠田節子だから、ちょっと味付けが辛口でオトナ風。

「スターバト・マーテル」は、乳癌の手術を経験した主人公の、生きることに執着しない、醒めた感覚がテーマ。
久しぶりに会った同級生の光洋にも、おなじ匂いをかいだ主人公が、しだいに彼に惹かれていき・・・といった展開。
途中国際謀略小説風なシーンもあたりして、ドンドコ変な方向に進むのかと思ったが、初心貫徹な結末に。
ちょっと物足りないような。

もう一つの「エメラルド アイランド」は、今風な若者カップルの新婚旅行が舞台。
南の美しい島で過ごす予定の二人とその母親や友人に、とんでもない事件が。
きれいでそこそこ家事もできて仕事もこなせる若奥さんと、わがまま?な妻を許しちゃう夫。新妻の厳格なママや得体の知れないサラリーマンなどの脇役をコミカル&シリアス&スリリングに描写した小説。

雰囲気の違う二編だけど、お気楽な恋愛小説ではないのは確か。
著者の「純愛小説」「秋の花火」系の恋愛小説に共感できる方向けか。
自分は「仮想儀礼」みたいなヘンテコなのが読みたいけど。


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幻日/ウィキペディア

「スターバト・マーテル」にはちょっとエッチなシーンもあったりして。
でもログハウスの相部屋で、このシーンは無理があるじゃないか?
それとも相部屋だからこのシーンなのか?

スターバト・マーテル
スターバト・マーテル篠田 節子

おすすめ平均
starsシリアス劇とドタバタ劇と
stars秀逸ですが…‥優等生の恋愛?
stars大人向け作品。
starsまあまあ面白かったです!

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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