だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

アホの壁/筒井康隆

◆読んだ本◆
・書名:アホの壁
・著者:筒井康隆
・定価:680円
・出版社:新潮新書
・発行日:2010/2/20

◆おすすめ度◆
・アホの文明評論度:★★★★
・アホの人間論度:★★★★
・アホの精神分析論度:★★★★★

◆感想◆
「人間は考えるアホである。」のキャッチコピーが素晴らしい、筒井康隆のアホ論。
人間や人類のアホさを、主に精神分析的に解いた人間論。こんな書名でこんな内容の評論を書けるのは筒井康隆しかいないっ!
ステキだ。
笑えるし、感心するし、納得するし。

内容は目次を見るとおおよそわかるしくみ。
序章 なぜこんなアホな本を書いたか
第1章 人はなぜアホなことを言うのか
第2章 人はなぜアホなことをするのか
第3章 人はなぜアホな喧嘩をするのか
第4章 人はなぜアホな計画を立てるか
第5章 人はなぜアホな戦争をするのか
終章 アホの存在理由について

アホとは書いているが、「馬鹿げた」「大人げない」「狂気の」と言い換えてもいいんじゃないかという真っ当な内容。 それでも著者のこと、「強迫観念症」「焦点的自殺」「失錯行為」「同種既存」といった精神分析的な用語を用いて(これがなかなか刺激的)、口の悪い年増女や無益な喧嘩諍いをおこす男やアホな戦争をする人間どもをバッサバッサと切り捨てるっ!

おもしろいなあ。痛快だし。

読んでると「いるいる、こうゆう変なヤツ!」「アホだよねぇ、もうちょっと頭使えっていうの!」とか思っちゃうんだけど、自分のアホなことには目が向かないのが人間の習性?
人のアホは見えるけど、自分のアホは見えないのね。
ま、だからのんびり幸せに暮らせるんだろけど。

エリス ギリシア神話
トリックスターなエリス/ウィキペディア

それでも本書の最後は「アホ万歳」の一言。
だって著者は筒井康隆だもん。

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