だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

殺戮ゲームの館/土橋真二郎

◆読んだ本◆
・書名:殺戮ゲームの館
・著者:土橋真二郎
・定価:上550円 下550円
・出版社:メディアワークス文庫
・発行日:2010/3/25

◆おすすめ度◆
・密室で行われる殺人ゲーム度:★★★★
・疑心渦巻くハラハラドキドキのサスペンス度:★★★★
・何をどうしたら助かるのかのサバイバルゲーム度:★★★★

◆感想◆
オカルトサークルに所属する11人のメンバーは、集団自殺の現場となった廃墟を興味本位で探そうとするが・・・

「そして誰もいなくなった」風な密室殺人劇。
廃墟に閉じ込められた11人が、得体の知れないゲームに参加させられ、ひとり、またひとりと殺されて行く。
いったい誰が犯人なんだ? またその目的は?
誰が犯人なのか分からない疑心暗鬼の中で、仲間を疑う気持ちや恋人を守ろうとする想いなどが渦巻く人間劇。

設定は類型的で新鮮さはないけれど、犯人探しや生き残り方法を、ゲームとしてに特化させたところが面白く読める理由か。
ロジカルに犯人を推理する過程や、得体の知れない主催者側が用意した仕掛けが面白いぞ。
フロイトを引き合いに出して心理描写をしたり、ゲーム理論や「カルネアデスの板」などの道徳心理学なんかもちょろっと挟み込んで物語に奥行きを持たせているのもいい感じ。

「殺戮」と冠しているけれどむごたらしいシーンは無いし、決着のつけかたも合格点?

殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)
殺戮ゲームの館〈上〉 (メディアワークス文庫)
おすすめ平均
starsタイトルにつられて・・・☆
stars面白かったんですが
starsデスゲーム
stars脅威の心理戦

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殺戮ゲームの館〈下〉 (メディアワークス文庫)
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主人公が恋人の女性の非論理的なところを嘆く独白に、思わず笑ってしまう。

『髪を切ったことに気づかなければ不機嫌になり、言動は非論理的、星占いの結果を遵守し、体重を気にしながら甘いものを食べるという背反行為、くだらない記念日を作りカレンダーを混乱させ、メールの返事が遅いと怒り、ディズニーランドが好きで、ギャンブルに不理解、感情的で最終的には泣けばいいと思っている・・・』

その通り!
でもそのまま言うと、10倍の言葉でなじられた上に皿が飛んでくるぞ!!

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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