だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

ブルー・ゴールド/真保裕一

◆読んだ本◆
・書名:ブルー・ゴールド
・著者:真保裕一
・定価:1,600円
・出版社:朝日新聞出版
・発行日:2010/9/30

◆おすすめ度◆
・社会派ミステリー小説度:★★★
・緻密な構成と大胆な展開度:★★★
・水ビジネスの裏側の裏側度:★★★

◆感想◆
今話題の水ビジネスを扱った社会派ミステリー。
水ビジネスを扱う巨大商社、豊富な地下水を保有する地方都市と役人、他水ビジネスに群がる有象無象を巻き込んだ駆け引き/騙し合いがはじまる・・・

水ビジネスというとすぐグローバルな展開を想像するが、あえて日本の地下水が豊かな地方を舞台にしている所に、著者のこだわりを感じる。
登場人物も木っ端役人をはじめ、巨大商社で人を人とも思わないバリバリ商社マンから、アクの強い商社の社長や癖のある弁護士とか、ハードな企業戦士が登場。
物語も細部までこった展開で、著者らしい物語に。

でもちょっとこじんまりした感も。
もっと大胆にウッチャリかましても良かった。
緻密な分だけこじんまりした感じかな。

真保 裕一 朝日新聞出版 2010-09-07
売り上げランキング : 1184
by ヨメレバ

「大企業が工場を新たに建設する計画がある」なんていうニュースの裏には、本書に描かれているような企業間の駆け引きや、政治家、役人、マスコミを巻き込んだ情報戦略がありそう。
でも大企業の上層部は、企業の利益を如何に上げるかというマクロな視点で戦略を練る一方、「あいつはおれの言うことを聞かない奴だ」「どっちの味方をするんだ」といったガキ大将的な感覚が判断を左右することも多い。
けっこう動機が幼稚だったりするんである、ホント。

◆他サイトの感想◆
森乃屋龍之介の日常
読書日記 嘉壽家堂 アネックス

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://danatuusinmystery.blog.fc2.com/tb.php/348-75a25ef0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad