だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

砂の王国/荻原浩

◆読んだ本◆
・書名:砂の王国
・著者:荻原浩
・定価:上1,700円 下1,700円
・出版社:講談社
・発行日:2010/11/15

◆おすすめ度◆
・転落した人生の一発逆転劇度:★★★★
・まったりした展開からハードな結末へ度:★★★★
・生き残るのは癖のある登場人物度:★★★★

◆感想◆ 大手証券会社のやり手サラリーマンから一転、自販機の釣り銭を漁るホームレスに転落した山崎。なんとかこの生活から抜け出そうと、一発逆転の大勝負にでるが…

ややのんびりした感もあるホームレスの辛く淋しく自省的な描写ではじまる展開。なんだか篠田節子の「仮想儀礼」をゆるくした感じで、著者らしいほんわかした話しになるのかと思ったら、読み進めるうちドンドンシリアスでハードな展開に。

たとえ自分で作った組織も、そこにいる人々の思惑で自分の与り知らぬモノになってしまうんだなあ。
組織の長は大変なのね。
といった感想をいだきながらも、強力な個性を発揮するホームレスのナカムラと辻占い師龍斎の設定に拍手。

不思議なほど人を惹き付ける笑顔で、コンビニのあまった弁当を店員から易々と手に入れるホームレスのナカムラ。
おまけにハンサムな大男で真珠まで埋め込んでいるという得体の知れなさ等が、ビックリな展開を予感させる。
また、巧みな話術や人の表情を読み取り、超能力かと思えるような占いをする龍斎が、実はコールドリーディングの使い手だったり。

このナカムラと龍斎が本当の主役。
ちょっと出来過ぎな感じはあるけど、物語を面白く劇的に展開させる原動力になっている。

はてさて、ナカムラと龍斎の2人を誘って人生の一発逆転劇を謀る山崎には、いったいどんな結末が用意されているのか?!

砂の王国(上)

荻原 浩 講談社 2010-11-16
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砂の王国(下)

荻原 浩 講談社 2010-11-16
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自作したベッド用読書スタンド500円(税別)で「砂の王国」を読む。
うーん、快適!


テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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