だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

廃院のミカエル/篠田節子

◆読んだ本◆
・書名:廃院のミカエル
・著者:篠田節子
・定価:1,600円
・出版社:集英社
・発行日:2010/11/30

◆おすすめ度◆
・サスペンスホラー小説度:★★★★★
・修道院で起きたこととは?度:★★★★
・超常的で現実的で宗教的展開度:★★★★

◆感想◆
ギリシャで見つけた蜂蜜をビジネスにつなげようとする美貴。通訳の綾子と壁画修復師士の吉園を連れ立って、ギリシャの地方都市を目指すが・・・

ゾワゾワとした恐怖感をベースに、ホラーでサスペンスでオカルトなタッチの不思議なテイストの小説。
篠田節子の「絹の変容」とか「神鳥イビス」等の初期の小説を思い出させる作風。
最後まで緊張感がゆるまず、最近では出色の出来映えだ。

怪奇な出来事を宗教的な事象として描写しながら、その一方で科学的な見方もするというのは、たまさか同時期に読んだ「ゴーストハント1 旧校舎怪談」と似ているけど、小説の持つ雰囲気は全然違う。
「廃院のミカエル」はホラータッチで、背筋が寒くなるようなシーンが連続。
宗教画に込められた謎や、綾子の奇怪な行動、廃修道院での不思議な出来事など、畳み掛けるように物語を展開させて読者を放さない。

現実的な決着をつけているけど、布団の中でゾクゾクしながら読みたいホラー小説だ。

廃院のミカエル廃院のミカエル
篠田 節子

集英社 2010-11-26
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例えば野鳥が大量に死んでいるのを発見して、「悪魔の仕業だ」と考える人もいれば「未知のウイルスが蔓延しているのではないか?」と危ぶむ人もいる。
どっちが正しいとか間違ってるということはなく、考え方や信条によって捉え方が替わるということなんだろう。

日和見な仏教徒で理系な自分は、どっちかと言えば「未知のウイルス?」と考えるほうだけど、そのわりに悪魔や悪霊の出てくるホラー小説が恐かったりする。

何でだろう?

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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