だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか/篠田節子

◆読んだ本◆
・書名:はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか
・著者:篠田節子
・定価:1,476円
・出版社:文芸春秋
・発行日:2011/7/10

◆おすすめ度◆
・ちょっとヘンテコなSF短編小説度:★★★★
・シュールでブラックな近未来度:★★★★
・お笑い/ホラー/ドタバタ度:★★★★

◆感想◆
高性能の猿型ロボットにつきまとわれる女性の恐怖とドタバタをコミカルに描いた表題作をはじめ、ちょっとヘンテコなSF短編小説集。
篠田節子、たまにヘンテコなSFっぽい小説を上梓するが(「転生」とか「斎藤家の核弾頭」とか)、本書もシュールでブラックなんだけどちょっと笑ってしまうようなヘンテコSF。
表題作の他には
レアメタルが体内に濃縮されたウナギの目が、赤く光って気持ち悪い「深海のEEL」。
マンションを建設しようとしたら人骨がわんさか出てきて困ったこまったな「豚と人骨」。
63年がかりでトンネルを掘削する男の悲喜こもごもな「エデン」。

どれも独特のテイストがあっていい感じ。
先の読めないスピディーな展開も巧み。
科学文明の批判とも読めるけど、そんな深刻に考えるより「うひゃひゃ」と笑って埋めもどしたい短編集だ。

はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか

篠田 節子 文藝春秋 2011-07
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「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の、「深海のEEL」は「深海のYrr」のパロディというのはすぐ分るけど、「豚と人骨」と「エデン」の原題が何なのか、寡聞にしてわからず。
ササッと分るくらいにいっぱい本を読んでると、かっこいいよなぁ。
ただ自慢げに言える、ってだけだけど。

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理科の匂いのする作品集~『はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか』/WEB本の雑誌

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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