だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

サイレント・ブラッド/北林一光

◆読んだ本◆
・書名:サイレント・ブラッド
・著者:北林一光
・定価:743円
・出版社:角川文庫
・発行日:2011/8/25

◆おすすめ度◆
・ホラーなサスペンス小説度:★★★★
・ミステリーな山岳冒険小説度:★★
・不思議な存在感のオババ度:★★★

◆感想◆
失踪した父親の車が長野県大町市で見つかったとの情報を得て、行方を探す手掛りはないかと現地に向かった息子・一成は、深雪という女性と知り合う。彼女の助けを借りながら父親の行方を調べるが・・・

「父親はなぜ失踪したのか? そしてどこへ?」というミステリー小説な展開と、不思議な力を持つ「オババ」や「トンチ」といった登場人物がかもし出すホラーな味わいの小説。

ミステリー小説としてはやや弱いけれども、ホラー小説としてはいい感じ。
物語の舞台が山深い長野県というのもいい雰囲気を出してるし、不思議な力を持っているオババやトンチといった脇役が、存在感ありまくり。
そっちを主役にした方が良かったと思うほどだ。

おまけに手に汗な沢登りのシーンもあったりして、山岳小説なテイストも。
謎が「カクネ里」という聖域っぽい場所に収斂していく設定もいいぞ。
ホラーでサスペンスでミステリーで山岳冒険小説小説という、贅沢な一冊だ。

サイレント・ブラッド (角川文庫)

北林 一光 角川書店 2011-08-25
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著者の北林一光には「ファントム・ピークス」という著書があり、帯には「宮部みゆき氏絶賛」のコピーが。
「どれどれ」と、読みはじめたら止められない。
山と、そこに生きる人間や動物の過酷で壮絶な物語は、昔でいえば西村寿行の動物モノや、最近でいえば熊谷達也の銀狼王、樋口明雄の約束の地に感動した人にはうってつけの小説。

著者には他にどんなのがあるのかと調べたら、なんともうすでに亡くなっているとのこと。
ウーム、無念なり。

と、思っていたら「サイレント・ブラッド」が出版されてちょっとビックリ!

ファントム・ピークス (角川文庫)

北林 一光 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-12-25
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◆関連記事◆
『サイレント・ブラッド』 北林一光/新刊☆文庫小説レビュー
北林一光『サイレント・ブラッド』/Marice in Woderland
ファントム・ピークス(北林一光)/川映本音の和
ファントム・ピークス 北林一光著/きまま仙人の心のスパイス
銀狼王/熊谷達也/サイト内
約束の地/樋口明雄/サイト内

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

お礼

トラックバッグしていただきありがとうございます。

だな6号さんとの書評、大変興味深いです。

初心者なので、諸々参考にさせていただきます。

  • 2011/09/05(月) 20:01:56 |
  • URL |
  • 文雀 #-
  • [ 編集]

Re: お礼

参考にしていただくようはもんじゃありませんが(汗

  • 2011/09/06(火) 15:17:12 |
  • URL |
  • だな6号 #-
  • [ 編集]

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