だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

犬身/松浦理英子

◆読んだ本◆
・書 名:犬身
・著 者:松浦理英子
・出版社:朝日新聞社
・定 価:2,000円
・発行日:2007/10/30

◆評価◆
・暗めのファンタジー度:★★
・犬に生まれ変わる度:★★
・性的な関係とは?度:

◆感想◆
可愛く優しく清い犬に生まれ変わりたいと、子供の頃から思っていた房恵。自分は性同一性障害ならぬ種同一性障害なのでは。そんな彼女は、自分の愛犬のことを第一に考える人の犬になりたい、と強く思い…

出てくる地名や橋の名前、さらにはカクテルの名前まで犬がらみという、犬づくしの小説。
もっとファンタジックな小説かと思いきや、設定はファンタジーだけど内容は「性」をテーマにしたどろどろぐちゃぐちゃ小説。

著者がテーマとする人間のセクシュアリティを際立った形で浮き彫りにするには、無辜で純真に見える犬と人間のそれを比較するのは有効かもしれない。
だけどなんかもったいない。
せっかくうまい設定なんだから、もうちょっとハッピーでファンタジックな展開にすれば、と考えるのは自分だけか?

感情移入できない登場人物や、あまりにも現実味のないシーンにも辟易。長いし。

ただ犬好きの読者には、犬に生まれ変わるという設定とその描写にうっとりするかもしれない。

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