だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

柚木春臣の推理 瞑る花嫁/五代ゆう

◆読んだ本◆
・書名:柚木春臣の推理 瞑る花嫁
・著者:五代ゆう
・定価:1,400円
・出版社:双葉社
・発行日:2012/2/25

◆おすすめ度◆
・ゴシックミステリー小説度:★★★
・「驚異の部屋」が変!度:★★★
・金茶色に光る眸の青年はアートマ変身する? しない!度:★★★

◆感想◆
資産家の旧家で起きる殺人事件。「驚異の部屋」と呼ばれる様々な珍品が並べられた部屋。遺産を巡る親族間の確執。ひょんなきっかけで事件に巻き込まれた柚木は、事件を解決できるのか・・・

「クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー」ですっかり五代ゆうのファンになってしまい、本書もいそいそと購入。

物語は資産家の旧家を中心に、亡くなった当主のヘンテコな趣味の部屋やコレクションを題材にしたゴシックミステリーな雰囲気と、親族や使用人を巻き込んでのおどろおどろしい横溝正史っぽい人間関係を描きながら進行。

ライトノベルなアクションやSFっぽい展開を期待したりもしたけれど(なんせ探偵役の柚木春臣の眸が金茶色に光ったり、その性格を"冷酷な獣"なんて表現されたら期待しちゃう)、いたって真っ当な?ミステリー小説。

特徴はゴシック風な舞台設定。
「アルチンボルドの四大元素」とか「ボルジア家の指輪」とか「リガード様式の宝飾品」とか。また、それらが陳列されている「驚異の部屋」とか。
幻想的で偏執的な雰囲気をかもし出して、さらにミステリー的なトリックと事件背景の両方に作用する効果が。

頭脳明晰な青年・柚木春臣もいわくありげ。
本書の中で過去の柚木が描かれるんだけど、それ以外にも「これはシリーズ物なのか」と思わせる描写があったり。

立科徹17歳の事件についても読んで見たい気がする。

驚異の部屋
驚異の部屋/ウィキペディア

よくよく調べると、柚木春臣や立科徹が登場する「Aの旋律」というWEBマガジンがある。これは青春小説のよう。
本書は「Aの旋律」に続く物語なのだろうか?

ライトノベルも書けばSFもミステリーも書く五代ゆう。
文章も読みやすく巧みな作家だ。

◆関連記事◆
五代ゆうのなんとなく生存報告/著者のブログ
アルチンボルド/仮想美術館
ボルジア家の毒薬/中世の血塗られた史実
リガード・アンティークジュエリーに秘められたメッセージ/ギャラリーオリオン
驚異の部屋/ウィキペディア
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー 1~5/五代ゆう/サイト内

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テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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