だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

残穢/小野不由美

◆読んだ本◆
・書名:残穢
・著者:小野不由美
・定価:1,600円
・出版社:新潮社
・発行日:2012/7/20

◆おすすめ度◆
・背筋ゾクゾクなホラー小説度:★★★★★
・鳥肌もののドキュメンタリー度:★★★★
・私はこれを読んで下痢になりました度:★★★★★

◆感想◆
ホラー作家である主人公の女性に、ファンの女性から一通の手紙が来る。その手紙は、女性のマンションの部屋で、畳をほうきで掃くような怪音がするというものだった…

誰が読んでも主人公の女性は著者本人で、特定の人名や場所をのぞいては、実名で物語が進行するというドキュメンタリータッチ(あえて)のホラー小説。
これがもう背筋ゾクゾク、鳥肌立ちまくりの怖さだ。

女性の部屋でする怪音を調べるうち、同じマンション内で怪異な出来事が起きていることがわかり、さらに調べを進めると、それは時代をどんどん遡って拡大連鎖し、そして収斂していく。

怪異な出来事の原因を調べる様子は、事件の謎を解明しようとするミステリー小説を読んでいるようで、ぐいぐい引き込まれる。
現実主義を自認する主人公が怪異な出来事を考察する様は、「ゴーストハント」のロジカルでアカデミックな語りの部分と似て(ハイテクマシンや霊能者は出てきませんが)とってもリアル。

「ドキュメンタリー」と銘打つのも納得なんだけれども、本当にドキュメンタリーだったら怖すぎるっ。
ドキュメンタリータッチのホラー小説ということにしてください。

最後の方は背筋がゾクゾクして鳥肌立ちまくり。
おまけに下痢までしちゃいました。
恐るべし、「残穢」の伝染力(?)

同時期に刊行された「鬼談百景」の都市伝説っぽい怪談話のいくつかが、本書の中で実話?として関連づけられていたりして。
でもなんだか「鬼談百景」の怪談話の全部が、本書のメインとなる怪異に繋がっているようで。
改めて「鬼談百景」を再読しようかと思ったけど、すぐ読むにはヘビーすぎるからやめとこうと思います。

◆関連記事◆
小野不由美 『残穢』/AKASHIC NOTE
鬼談百景/小野不由美/サイト内
ゴーストハントシリーズ/小野不由美/サイト内

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://danatuusinmystery.blog.fc2.com/tb.php/454-8e36b3a9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad