だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

夜の底は柔らかな幻/恩田陸

◆読んだ本◆
・書名:夜の底は柔らかな幻
・著者:恩田陸
・定価:上1,600円 下1,600円
・出版社:文芸春秋
・発行日:2013/1/15

◆おすすめ度◆
・サイキックホラー小説度:★★★★
・出だしからバトル全開度:★★★★
・結末は「むにゃむにゃ」した感じ度:★★★

◆感想◆
無法地帯の〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地に集まるときなにかが起こる…

のっけからサイキックなバトルが全開のホラー小説。
「この小説はのんびりした超能力者ものじゃないからね!」という著者のメッセージがこめられているようで、その後の展開もサイキックバトルロワイヤルを予想させる流れに。

〈途鎖国〉という治外法権な山奥の無法地帯。
しだいに明らかになる登場人物たちの関係。
飛んだり丸めたり持ち上げたりの特殊能力。
想念を実体化させたり、人智を超えた異形の存在?を伺わせる〈フチ〉。

常野シリーズの延長線上にある物語に見えるけど、内容は対極にあるような。
ラストは著者らしい?「むにゃむにゃ」したというか「あいまいな」というか「含みを持たせる」というか、著者の過去の小説でもあったような結末。
恩田陸はこれでいいんです、たぶん。
描写される超自然的な出来事や事件などの過程を楽しむ小説だと思います。
ミステリー小説じゃないし。

久しぶりにスティーブン・キング風なサイキックホラー小説を堪能しました。

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恩田 陸

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昨年末に出版された「私と踊って 」は、不思議な恩田陸テイスト満載のホラーやSFやミステリーの短編集。
著者のファンはお見逃しなく。

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