だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

コルトM1851残月/月村了衛

◆読んだ本◆
・書名:コルトM1851残月
・著者:月村了衛
・定価:1,600円
・出版社:講談社
・発行日:2013/11/21

◆おすすめ度◆
・ハードボイルド時代小説度:★★★★
・コルトM1851に魅せられた男度:★★★★
・アクション、信義、そして愛度:★★★

◆感想◆
秘匿している拳銃により邪魔者を排除し、江戸の裏社会で頭角を現してきた郎次。一家の跡目をとろうとするが…

曰く付きな過去を持つ郎次が主人公の時代小説。
少しずつ明らかになる生い立ちや過去の出来事が、アウトローな郎次の人物像をくっきりと浮かび上がらせる。
現代版で描けば普通のハードボイルドなアクション小説になっただろうそれを、江戸時代を舞台にしたことで、残月が似合う奥行きのある時代小説になったような気がする。

コルトM1851のメカニカルな描写やアクションシーンも読みどころ。
コルトに魅せられた人の気持ちが伝わる妖しさをかもし出している。

はじめは嫌な奴に思えた郎次、物語が進むうちに微妙に印象が変化して。
やっぱりキモは「愛」なんだなあ。

一刀流無想剣 斬」や「黒警」より重厚で、「機龍警察」より静謐なハードボイルド。
シチュエーションは色々ですが、著者のスタンスはぶれてません。

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『コルトM1851 残月』(月村了衛)/馬場秀和ブログ

テーマ:読書感想文,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:小説・文学,本,感想,ミステリー

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