まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん 中間小説の感想
◆読んだ本◆
・書名:まほろ駅前多田便利軒
・著者:三浦しをん
・初版出版社:文藝春秋
・初版発行日:2006/3/1
◆おすすめ度◆
・2人の男の奇妙な友情度:★★
・過去への執着度:★★
・笑える小説度:★
◆感想◆
まほろ駅前で便利屋をする多田。ひょんなことから高校時代の同級生・行天が転がり込んできて…
飄々としてなにをしでかすかわからない行天と、少々お節介な多田。
妙なコンビの便利屋稼業を描写しながら、次第に話がディープになっていく展開。
どっかに笑える小説として紹介されていたけれど、これは笑える小説ではなく不条理感の漂う小説。
舞台も登場人物もちょっと浮世離れしているし。
妙に思わせぶりな文章や行天のありえない行動に、自分はこの小説世界に馴染めないなあという疎外感を感じる。
多田のなんだか歯にものが挟まったような言いようも、もどかしい感じ。
ラストまで読めば、なるほどとは思うけど。
自分にはあまり向いな小説だったけど、まほろ駅前多田便利軒自体は直木賞を受賞して続編も出版される人気ぶり。
自分はいったい何を読み誤っているんだろう。
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まほろ駅前多田便利軒/ウィキペディア
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