だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

木洩れ日に泳ぐ魚/恩田陸

◆読んだ本◆
・書 名:木洩れ日に泳ぐ魚
・著 者:恩田陸
・出版社:中央公論新社
・定 価:1,400円
・発行日:2007/7/25

◆評価◆
・本当はどうなのミステリー小説度:★★★★
・やっぱりそうなの恋愛小説度:★★★★
・これからどうなるの人生小説度:★★★

◆感想◆
初夏の夜、引っ越しのためあらかたの荷物を運び出してしまったアパートの一室で、一組の男女が向かい合っている。二人は明日の朝には、めいめい別の場所へと出ていくことになっているが、その前にきちんと話をしておかなければならないことがあり…

明日には別れることが決まっている男女の、ドラマチックでシリアスでミステリアスな夜話。ある男性の死と男女の別れにまつわる、恩田陸風のミステリー。

どうゆう展開なのか掴みにくい出だし、やや驚きの中盤、曖昧模糊とした結末。
著者らしい雰囲気のミステリーだ。

粗筋だけを聞いたら「なにそれ」って感じだけど、読者の経験や感情をずるずると引き出すような描写と、日常と非日常の狭間で浮いているような雰囲気で、恩田ミステリーに引き込まれてしまう。

著者の小説は、ぽわーんとしたあやふやで捕らえ所のないイメージと、ゾクッとするような描写が交錯していて、不思議感100%。
波長がぴたり合うと、とんでもなく小説に同化するが、本書は同化率50%くらいかな。

テーマ:感想,おすすめミステリー小説,本 - ジャンル:本・雑誌,本,感想,ミステリー

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