だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

Self-Reference-ENGINE/円城塔

◆読んだ本◆
・書 名:Self-Reference-ENGINE
・著 者:円城塔
・出版社:早川書房
・定 価:1,600円
・発行日:2007/5/25

◆評価◆
・SF的不思議小話度:★★★
・エキサイティングな始まりと、観念的な結末度:★★★
・【アルファ・ケンタウリ星人】対【人にやさしい巨大知性体】度:★★★
・よく分かんない度:★★★

◆感想◆
ハードSFのようでファンタジー。妙に具体的なシーンがユニークかと思えば、とてつもなく観念的で抽象的な展開。不思議テイストのSF短編集。

生まれた時から頭の中に銃弾が入っていたリタ。彼女は未来から来る狙撃手に向かって、めったやたらと拳銃を撃ちまくる…

祖母の家を解体すると、床下から大量のフロイトが出てくるが…

八丁堀の巨大知性体の旦那の所に駆け込んだサブ知性体ハチは、染物屋のかかあのサブ知性体キヨが殺されたことを報告するが…


これからいったどうなるんだ!と、期待しながら読み進めると、だんだんトーンは抽象的/暗示的/観念的になってきて、「なんだかよく分からん!」状態に。
別役実の「虫づくし」(これは面白かったなぁ)みたいな、有りそうで無さそうな事柄を超絶テクニックで納得させてしまうという展開に似ているが、もうちょっと結末に工夫が欲しい。

遠い彼方の、はるか上の方に拡散していくようにも見えるが、なんかそんな気がするだけみたいな。
とてつもなくこんがらがった時空間と知性というものを背景/主題にしていれば、本書を受け入れるかどうかは、プロローグの冒頭のまま、ということ?
著者の波長と合うか合わないか?

やっぱり自分のイメージ力/想像力/理解力が足らんのだろうな。

Self-Reference-ENGINE/円城塔の表紙
   

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