だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

家日和/奥田英朗

◆読んだ本◆
・書 名:家日和
・著 者:奥田英朗
・出版社:集英社
・定 価:1,400円
・発行日:2007/4/10

◆評価◆
・ユーモア短編度:★★★★
・「人間いたるところ青山あり」の読み方がわかる度:★★★★
・幸せは身近なところに度:★★★★

◆感想◆
家庭や家族の日常を題材にしたユーモア短編小説。

冴え渡る筆致を笑いのオブラートで包んだような、何気ない人物描写にも著者の観察眼の鋭さと人を思いやる気持ちが伺えるような、そんなあたたかい小説だ。
世の中では日本規模、世界規模の幸不幸が取りざたされているが、もっと切実で身近な幸せは、自分の家庭内にあるんだなあ。

「家においでよ」の主人公は、妻と別居したのを機会に、オーディオセットやプロジェクター、自分の好きな家具などを購入。以前のこじゃれた部屋を自分好みの部屋にすることで、家で過ごすのか楽しくてしょうがなくなり、いつしか同好の仲間達が集まる場所になってしまう。

これってやってみたいよねぇ。
サラリーマンのお父さんが家の中に書斎を求める夢を、家丸ごと叶えてしまおうというんだから、楽しいに決まってる。
ところがたいていの男は、訳の分からんものばがり蒐集してはほくそ笑み、この小説の主人公のようなハッピーエンドにはならないから不思議だ。

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