だな通信 ミステリー文庫

国内の新刊ミステリー小説を中心とした独断的読書感想。 「面白い本なら何でもOK」というのが信条。 最近は新旧歴史時代小説やエンターテイメント、ライトノベルにも手を伸ばして節操のない状態に。趣味の合う方には参考になるかも。合わない方は評価を反対に見てね。

千年樹/荻原浩

◆読んだ本◆
・書 名:千年樹
・著 者:荻原浩
・出版社:集英社
・定 価:1,600円
・発行日:2007/3/30

◆評価◆
・ホラータッチの短編連作度:★★★
・くすの木はなんでも知っている度:★★★
・「郭公の巣」は最上の出来度:★★★★★

◆感想◆
樹齢千年のくすの木のもとで、ある人は恋しい人を待ち、ある人は大切なものを捨てる。ひとの持つ暗い心や悲しい重いが、くすの木の周りで時を超え交錯する。

ちょっとホラータッチの短編集。中心となるくすの木は、恐ろしいばかりの大木で、イントロのこの木の生まれを読むと、ぞわぞわと怖くなる。

そういえば実家の近所にも、恐ろしい謂れの木があった。
その木は道の中央に生えていて、道路を整備するのにとても邪魔なんだが、これを伐採しようとすると誰かが怪我をするという。
何度か伐採の計画があがっては、中止するという経緯があり、結局道路を迂回させた。そのためこの木のあたりだけ、道路がコの字に曲っている。

そんな出来事を思い浮かべてしまうような、都市伝説の生まれる原形を見せられたような小説。

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